自然・科学・研究に対する関心の喚起や科学知の伝達における、受け手と送り手の間においての「血の通ったコミュニケーション関係」を成立させることを重視し、NBM(ナラティブ・ベースト・エメディスン)やナラティブ・ケアに注目し、従来の博物館や科学館における様々な科学コミュニケーション・シーンにおいての「物語る」こと(ナラティブ行為)の果たす役割と教育効果を実証的かつ横断的に解析し、科学のナラトロジー(物語り学)の体系化を試みた。具体的な成果は以下の通り。 1.科学の語り部が介在する「みたか・星と森と絵本の家」事業を推進し、絵本の家の運用計画における有効なナラティブの活用を提言した。 2.「一家に1枚宇宙図2007」の英語版ポスター、解説本、参考Webサイトを構築し、研究者の語りを図案化したものを日本と海外で評価を行った。また、宇宙図に関して語るサイエンス・カフェを実施し、そのナラトロジーの効果について測定中である。 3.科学を語る場として、「科学の鉄人」等のサイエンスショーを実施し、その評価を試みた。 4.科学を語る場として、「アストロノミー・パブ」を毎月実施し、その評価を行った。ほか
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