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2007 年度 実績報告書

指定品の展示・収蔵状況の実態調査 〜考古資料を中心として〜

研究課題

研究課題/領域番号 19611023
研究機関(財)元興寺仏教民族資料研究所

研究代表者

岡本 広義  財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 技師 (70261211)

研究分担者 伊藤 健司  財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (00176330)
内藤 正子 (中越 正子)  財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (40280838)
藤田 浩明  財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 技師 (50344403)
山田 卓司  財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (30435903)
辻村 希里子  財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 学芸員 (20435902)
キーワード指定品 / 考古資料 / 保存処理・修理 / 実態調査 / 保存科学 / 考古学 / 博物館学
研究概要

考古資料中心に東北・北海道地域の調査を実施した。全体的な施設の問題として耐震対策の遅れが目立つ。また古く建設された館では保存処理を行った資料に対して温湿度管理がなされとない点が資料管理の面から早急に対策を実施すべき項目であると同時に、虫菌害対策にも遅れが目立つ。
確かに展示室や収蔵庫が温湿度管理できない館もあるが、例えば重要文化財であるカリンバ遺跡出土品を収蔵している恵庭市歴史民俗資料館では、写真機材を入れる機器を改造して、温湿度管理が可能な大型の専用収蔵庫を作成し、この指定品だけを保管している。また資料の劣化を防ぐため実物展示を避け、指定品のレプリカ作成を継続しているほか、紫外線劣化についても注意を払い、蛍光灯はもちろん窓には紫外線カットフィルムを貼り付け、展示・収蔵方法に工夫が行われている。
資料については、昭和40年代に保存処理した金属製品に亀裂などの発生が認められ修理が急務である。この時期には脱塩を行わないが、行っても工程における期間設定や判断基準に問題があったことに起因すると推定する。また指定品であるが未処理のため錆の進行の結果、かなり劣化が進行して状況の資料もあり、早急な対処を指摘した。
展示では、指定品ということで長く同一資料を出陳している例が多く、定期的な展示が必要であるし、展示台が資料の一部しか受けていないものもあり、資料全体を保護する台の提案を行った。さらに紫外線による劣化を防ぐことも重要な課題であることも指摘した。
各館には、今後展示や収蔵の参考となるように課題や問題点を指摘し、容易に改善できることから実施してもらうように、簡単であるが調査報告書を提出している。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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