研究課題
考古資料中心に関東地域を主に調査を実施した。昨年度同様に全体的な施設の問題として耐震対策の遅れが目立つ。また県立施設でも古く建設された館では保存処理を行った資料に対して温湿度管理がなされとない点が資料管理の面から早急に対策を実施すべき項目であると同時に、虫菌害対策にも遅れが目立つさらに施設の老朽化や狭小化か気になる。重要文化財高崎市観音塚古墳出土品を展示、収蔵している観音塚考古資料館では、定期的に指定品を展示交換し、して遺品へのダメージを防いでいる。収蔵庫も耐震用の落下防止用ベルトを設置し、定期的な温湿度調査や虫菌害対策もまた照度調査を行った結果、やや照度が高かったため指示を行うとすぐに対応し、小さな面積の館で、少人数でも指定品に対しての保管管理がある程度は可能であると実感した。一方、未処理の木製品と処理済みの指定品が同一の展示ケース内で出品している館あり、未処理の指定品の分離展示することと展示方法の変更を実施することが急務であること指摘した。収蔵方法であるが、指定品をコンテナ移動用台車にコンテナを数段ずつ積上げ、収蔵している機関があるが、地震のときに揺れに合わせて台車ごと動くという判断であるが、基本的には固定して棚で収蔵すべきである。調査した各館には、今後展示や収蔵の参考となるように、現状での評価すべき点や課題や問題点を指摘し、容易に改善できることから実施してもらうように、簡単であるが調査報告書を提出している。