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2007 年度 実績報告書

コンテンツ循環における永続的かつ無矛盾な権利継承の自動化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19613006
研究機関早稲田大学

研究代表者

亀山 渉  早稲田大学, 大学院・国際情報通信研究科, 教授 (90318858)

キーワードコンテンツ循環 / コンテンツ流通 / 権利継承 / 権利の永続性 / 権利の無矛盾性
研究概要

コンテンツが、「制作」、「流通」、「消費」の過程で循環的に繰り返し利用されるコンテンツ循環環境において、実処理に求められる永続性と、それに伴った権利の無矛盾性を保証できる権利処理を自動的に実現できる手法を明かにすることを通し、コンテンツの二次流通を促進する「権利継承技術」という新しい概念とその有効性を明らかにすることが本研究の目的である。平成19年度では、権利処理における安全性と無矛盾性の確立と、コンテンツの権利処理履歴と改版履歴管理手法の確立について主として研究を行った。前者の課題においては、「権利許諾処理」、「利用管理処理」、「権利継承処理」機能を備えた映像編集システムを試作し、コンテンツに対する元の権利者の意図が権利許諾として一次コンテンツから二次コンテンツへと継承され、永続的でかつ無矛盾に遵守されることを実験を繰り返すことで検証を行った。試作した映像編集システムは、映像編集に必要となる実用的な機能を-通り備えたものであり、このシステムによる検証を行ったことで、実処理へ適用可能であることが明かになったと考える。後者の課題においては、先に述べた映像編集システムにおいて、権利許諾処理情報、利用許諾情報、利用情報、制作・編集情報、継承許諾処理情報、権利継承情報に関する履歴管理機能を作り込み、同様に、実験を繰り返すことで、迅速かつ無矛盾な記録・更新・参照・削除が行えることを検証した。以上の研究成果は、学会発表によって公表している。今後の課題としては、許諾コード等の新しい実指向の国際標準方式との協調的利用方法などを検討していく必要があると考えられる。なお、平成20年度の研究課題であるコンテンツ構成情報記述手法の確立についても平成19年度では検討を開始し、基本的な考え方について学会発表を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] A Proposal on Video Editing System Coping with Rights Inheritance Management for Secondary Content2008

    • 著者名/発表者名
      YUAN-KANG WANG, Akiko Seki, Wataru Kameyama
    • 雑誌名

      Proc.of IEEE ICCE2008(26th International Conference on Consumer Electronics2008) 1.1-1(CD-ROM)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] コンテンツ循環における権利継承の自動化2007

    • 著者名/発表者名
      関 亜紀子, 亀山 渉
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 Vol.48,No.5

      ページ: 1952-1964

    • 査読あり
  • [学会発表] MVCコンテンツにおける権利記述方式の基礎的検討2008

    • 著者名/発表者名
      王 元綱, 亀山 渉
    • 学会等名
      情報処理学会, 電子化知的財産・社会基盤研究会,2008-EIP-39(11)
    • 発表場所
      鳥取,鳥取環境大学
    • 年月日
      20080100
  • [学会発表] 権利継承を実現するコンテンツ・エディタにおける権利管理方式の提案2007

    • 著者名/発表者名
      王 元綱, 関 亜紀子, 亀山 渉
    • 学会等名
      情報科学技術フォーラムFIT2007, N-030
    • 発表場所
      愛知,中京大学
    • 年月日
      20070900

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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