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2007 年度 実績報告書

両眼混色のカラーマネージメントとフルカラー立体表示への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19650049
研究機関横浜国立大学

研究代表者

岡嶋 克典  横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 准教授 (60377108)

キーワード両眼混色 / カラーマネージメントシステム / 両眼色融合 / 両眼色闘争 / 非線形性 / 三刺激値 / 分光特性 / 立体表示
研究概要

本年度は主に両眼混色カラーマネージメントシステム構築に向けて両眼混色実験とそのデータ解析を実施した。以下、左眼をL、右眼をRの添字で表す。左右のフィルタを透過した各色光の三刺激値をそれぞれ(X_L,Y_L,Z_L)および(X_R,Y_R,Z_R)とすると、この2つの左右の異なる色が両眼混色する(すなわち両眼闘争しない)条件、ならびに両眼混色して知覚される色の三刺激値(X,Y,Z)を定式化するために、2台のモニタと大型ミラーおよびPCを用いて左右眼に異なる色刺激を任意の条件で呈示可能な実験装置とプログラムを作成し、様々な呈示条件下における左右色の組み合わせを用いて両眼混色カラーマッチング実験を行なった。その結果、両眼混色する条件下での知覚色は左右の刺激の線形混色としてほぼ説明できるが、一部非線形的な混色も生じることが示された。また、色度図上における両眼色闘争しない両眼色融合領域を、刺激の色度を中心とする融合限界を測定することで求め、原色の色度ならびに分光特性の決定は2つの楕円形状を有する融合限界の重なり部分で評価可能であることを示した。さらに、時空間パラメータによる影響についても実験的に検討した結果、左右の輝度条件や周辺条件ならびに順応条件によって融合範囲が変化することが示され、眼の錐体の応答量(L,M,S)による解析手法ならびに色覚モデルを用いた理論的検討を研究協力者らと実施した。また、フルカラー立体表示の実現に向けて、両眼色闘争や個人差も考慮した両眼混色カラーマネージメントシステムの実装を開始した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 高齢者色覚シミュレーションの基礎と応用2008

    • 著者名/発表者名
      岡嶋克典
    • 雑誌名

      日本色彩学会誌 32

      ページ: 44-48

  • [雑誌論文] Quantification of Gloss Perception as a Function of Stimulus Duration2007

    • 著者名/発表者名
      Masahito Nagata
    • 雑誌名

      Optical Review 14

      ページ: 406-410

    • 査読あり
  • [学会発表] 時空間属性に依存した両眼色融合の特性2008

    • 著者名/発表者名
      原健
    • 学会等名
      日本視覚学会冬季大会
    • 発表場所
      工学院大学
    • 年月日
      2008-01-23
  • [学会発表] 分光視感度の簡易測定システム2007

    • 著者名/発表者名
      高山圭介
    • 学会等名
      照明学会東京支部大会
    • 発表場所
      品川区立総合区民会館
    • 年月日
      2007-12-07
  • [学会発表] Magnitude of Tactile Sensation can be Modulated by Visual Motion Information2007

    • 著者名/発表者名
      Kan Arai
    • 学会等名
      European Conference on Visual Perception 2008
    • 発表場所
      Arezzo, Italy
    • 年月日
      2007-08-31
  • [備考]

    • URL

      http://www.okajima-lab.ynu.ac.jp

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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