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2007 年度 実績報告書

2種類のプロモーターで制御可能なTRECK法(DPD-TRECK法)の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19650109
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

米川 博通  財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 参事研究員 (30142110)

研究分担者 松岡 邦枝  東京都臨床医学総合研究所, 主席研究員 (40291158)
多屋 長治  東京都臨床医学総合研究所, 主任研究員 (90175456)
設楽 浩志  東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (90321885)
石井 里絵  東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (00425688)
キーワードTRECK法 / Tgマウス / T細胞 / 二重制御系 / 細胞機能
研究概要

本研究の目的は、これまで1種類の組織特異的なプロモーターで規定される細胞系列にしか利用できなかった。この問題を解決するために、本研究では2種類のプロモーターで制御可能なTRECK法(DPD-TRECK法)の開発を試みた。TRECK法は標的となる細胞系列の個体内での機能を解明する上では非常に有効な系ではあるが、この有効性は利用可能なプロモーター・エンハンサーの組織特異性に大きく左右される。これまで我々は膵臓ランゲルハンス島β細胞のTRECK法による破壊に対して、インスリン遺伝子発現に必要とされるプロモーター領域を使用し作製したTgマウス3系統に対し実際に糖尿病を発症した系統はたった1系統であった。この原因として、使用したプロモーター領域のインスリン遺伝子発現に必要な領域がまだ不足しているためと思われた。そこで、この点の確認とTRECKベクターのさらなる改良のために、長いエンハンサー/プロモーター領域を含み、位置効果を回避できる細菌人工染色体(BAC)をコンストラクト作製に用い、より確実でシンプルなhDTR発現系の開発にRecombineeringを応用することで成功した(論文作成中)。この方法を応用して、免疫系に関係する2種類の遺伝子を含むそれぞれのBACクローンをそれぞれ入手し、そのうちプロモーター領域の最も長いクローンをそれぞれ1種類ずつ選択し、上記と同様Recombineeringにより2種類のプロモーターの組織特異性を利用したTRECK法を開発中である。これまでの研究から、Recombineeringの実施に伴う、多くの問題点が解決できた。現在、コンストラクトの詳細な構造解析に着手しており、何とか最終年度の来年度早期にBAC-トランスジェネシスを実施できる見込みがついた。詳細については、系統樹立後に特許出願を予定しているため、詳細は差し控えたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 標的細胞ノックアウト法のための組織特異的BAC発現ベクターの開発とその応用.2007

    • 著者名/発表者名
      柴田 康佑, 他
    • 学会等名
      BMB2007(第30回日本分子生物学会年会、第80回日本生化学会大会合同大会)
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20071211-15
  • [学会発表] 標的細胞ノックアウト法のための組織特異的BAC発現ベクターの開発とその応用2007

    • 著者名/発表者名
      柴田 康佑, 他
    • 学会等名
      第54回日本実験動物学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20070523-25
  • [備考]

    • URL

      http://www.rinshoken.or.jp/LAS/index-jp.htm

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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