研究概要 |
一,低分子薬物,細胞,超音波導入システムが確立された。 二,ナノバブルの作成,最適バブルの選択,低分子薬物の封入(検討中) 三,低侵襲超音波の条件及びバブルの最適濃度の確認 各種バブルを併用した超音波の生細胞率に与える影響及び低分子薬物または遺伝子の導入効果について調べた。 この結果は2007年アメリカで開催された国際遺伝子治療学会にてポスター発表した。 四,流動細胞への低分子薬物導入の最適条件の確立と導入効果 異なる細胞株とバブルを用いて実験した結果,超音波とミクロバブルを利用し流動細胞へ遺伝子導入できることが確認できた。しかし,いずれも導入率が低いことが認められた。 五,サイトカイン産生における低侵襲性超音波の作用超音波,また,周波数を変動して出力する超音波はマウス脾細胞のαGALCELによる誘導されたサイトカインIL-2,IL-4,IFNgの産生を増加することが認められた。結果は国際免疫学会に発表する予定。 六,抗腫瘍治療における低侵襲性超音波の安全性 抗腫瘍治療における低侵襲性超音波の安全性について確認された。 この結果は2007年スペインで開催された国際音響学会にて口頭発表した。 七,低侵襲性超音波のαGALCELの抗腫瘍効果の増強 予備実験では,実験手法や条件などを確認された。また,ミクロバブルと超音波はαGALCELの抗腫瘍効果を増強する可能性について確認された。
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