研究課題/領域番号 |
19650144
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研究種目 |
萌芽研究
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
杉元 雅晴 神戸大学, 医学部, 准教授 (20379457)
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研究分担者 |
嶋田 智明 神戸大学, 医学部, 教授 (80154269)
武政 誠一 神戸大学, 医学部, 准教授 (70171668)
寺師 浩人 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (80217421)
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キーワード | 褥瘡 / 物理療法 / 直流微弱電流刺激 / 肉芽 / 線維芽細胞 / ドレッシング材 |
研究概要 |
直流微弱電流刺激装置(ES-520伊藤超短波株式会社製)の出力精度の確認実験を行い、安定した電流が得られる通電時間、周波数値を確認した。この直流微弱電流刺激装置を使用して、ドレッシング材(Tegasorb^<TM>)などの電流透過率を測定した。また、通電性が高く金属イオンが発生しない白金(成分;白金99.98%)を加工し、シャーレ(直径10cm)内で直流微弱電流刺激が可能な電極を作成した。 ヒト線維芽細胞を採取し、シャーレ内に線維芽細胞の培養し、培養細胞が融合した(confluent)段階で、スクレーパー(scraper)で培地をスクラッチする。対照群と電流刺激群を無作為に分けて、研究計画を作成した。電気刺激群には微弱直流電気刺激装置により、線維芽細胞に白金電極を通して微弱直流電流刺激を段階的(1mA以下;10〜500μA)に通電した。(神戸大学倫理委員会で承認済)現在、実験手順を確認しながらパイロットスタディを作成している。 このことは、線維芽細胞の電気的特性(電気走性)を確認し、褥瘡の治癒過程で肉芽増殖を促進する時に創縁に設置する電極の極性と電圧強度を厳密に設定する根拠を提案することができるので、今後の臨床治療研究の基盤となるデータとしての意義がある。
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