近年、携帯型音楽再生装置〔通称MP3プレーヤー〕の普及により、イヤホン〔ヘッドセット〕を装着し、音楽を聴きながら歩行や自転車走行を行う光景が日常生活の様々な場面で見されるようになった。また、聴覚障害者数は、約30万人となっている。しかし、実生活上では、高齢や疾病等で聴力が落ちている人を含めると約600万人ともいわれている。踏み切り、交差点、狭い生活道路の歩行中において、後方から接近する自動車・自転車などの認知が著しく劣り、事故につながる場面が問題視されるようになってきた。そこで本研究では、歩行者を中心とした後方のハザード認知能力を支援する弱聴覚環境下での携帯型人体後方車両検知センサーシステムの研究・開発を行った。マイクロ波を応用したハイスペックスピードセンサーを用いた検出システムを開発した。2個のセンサーを用いることにより接近、離反の双方を検出できるまで行えるようになった。
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