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2007 年度 実績報告書

球技における「かわす」動作の評価方法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19650176
研究機関立命館大学

研究代表者

岡本 直輝  立命館大学, 経営学部, 教授 (10204041)

キーワード球技 / かわす / トレーニング
研究概要

バスケットボールやラグビーをはじめとする多くの球技において、敵選手を「かわす」という行為がさまざまな場面で見られる。この「かわす」能力を持った選手の能力を監督やコーチは「上手い」「センスがある」と評価をしているが、具体的な評価指標が存在しない。そこで本研究は、この競技の選手の「かわす」能力の評価方法の開発を目的とした。特に1年目はジグザグランニングテストの検証実験を、2年目は申請者が考案した「かわす」ステップテストの有効性を検討する。
ジグザグランニングテストは、スタートからゴールまでの15mの間に障害物(コーン幅)を(1)3m間隔、(2)2m間隔、(3)1.5m間隔(4)1m間隔の4種類の条件で設置して、その障害物を通り抜けるランニングタイムを測定するものである。被験者は、大学バスケットボール選手(男子)12名、大学サッカー選手(男子)8名、陸上短距離選手(男子)7名、陸上長距離選手(男子)7名であった。直線ダッシュタイムに対するジグザグ走タイムの比率についてみると、上記の(1)の間隔では競技群間に差は認められなかったが、(2)(3)(4)についてみると、バスケットボール選手は陸上競技短距離・長距離群間と比べ低い値を示した(P<0.01)。
ジグザク走中のランニングフォームについて観察すると、(4)ではランニングではなくジャンプに近い動作で、右前方への方向転換は必ず右足でキックしていた。しかし(1)(2)での方向転換は右足に固定されてはいなかった。また、1週間のトレーニング実験においてみると、(1)の間隔ではほとんどの被験者において効果が示されなかったが、(2)(3)(4)においては、効果が認められたが、(3)(4)では障害物を倒すなどのエラーを示す試行も頻繁に生じた。以上のことから、ジグザク走テストでは(2)の2m幅が最も適しており、敏捷性を必要とする競技群の特徴も得られる条件であると考えられる。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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