研究分担者 |
山次 俊介 福井大学, 医学部, 准教授 (40311021)
長澤 吉則 秋田県立大学, 総合教育研究センター, 准教授 (40299780)
北林 保 米子工業高等専門学校, 一般科目, 講師 (30381693)
山田 孝禎 福井工業高等専門学校, 一般科目, 講師 (60413770)
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研究概要 |
本研究では大転子及び仙骨を保護するエアバッグ式ヒッププロテクターを開発することを目的としている。本年度は,転倒時の動作特性を明らかにすることを目的として,静止立位姿勢,及び歩行において人為的に与えた転倒誘発から発生までの動作解析を行った。歩行時の転倒は,歩行中の遊脚期に足関節をひっかけて転倒を誘発させた。また,静止立位時の転倒は,台上で前方,側方,及び後方にて立位姿勢を維持し,台車を水平上に移動させ,マットに衝突させ,衝突時の慣性力で転倒を誘発させた。両実験とも,転倒を誘発するため若年男性を対象に実施した。 転倒のきっかけから発生までの動作を三次元動作解析器(MA-2000,ANIMA)により測定した。この機器による測定データはサンプリング周波数60Hzにてコンピュータに保存された。 動作解析の観点は以下の3点である。1)立位,歩行からの転倒はいかなる動作過程となり,着床の仕方はいかなるものであるか。2)転倒のきっかけから身体が着床するまでの時間はどの程度か。3)転倒のきっかけから身体が着床するまでにエアバッグ開放のトリガーとなる動作は存在するか。 現在,すべての測定が終了し,動作解析中である。この検証により,各種転倒のきっかけに対して,エアバッグトリガーとなる動作,エアバッグ開放までのリミット時間,プロテクトすべき部位などを明らかにし,エアバッグの具体的設計の基礎資料とする。また,エアバッグ試作品製作を委託する企業を選定し,構想や設計の実現可能性について打ち合わせを進めている。
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