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2008 年度 実績報告書

高齢者における動脈硬化予防に最適な身体活動ガイドラインの作成

研究課題

研究課題/領域番号 19650194
研究機関活水女子大学

研究代表者

柿山 哲治  活水女子大学, 健康生活学部, 准教授 (10255242)

キーワードPWV / baPWV / 日常における身体活動 / ライフコーダ
研究概要

目的:
本研究は、高齢者におけるライフコーダによって年間を通して評価された日常の身体活動が、部位別動脈硬化度に及ぼす影響について検討した。
方法:
対象は65〜84歳の健康な日本人高齢者198名(男性89名,女性109名)であった。対象者はライフコーダを1年間装着し、年間を通した1日当たりの平均歩数と3METs以上での身体活動時間を算出した。また、1年後、血圧脈波検査装置を用いて、部位別の動脈硬化度(上腕-足首:baPWV、心臓-大腿部:hfPWV、心臓-上腕部:hbPWV、大腿部-足首:faPWV)を測定した。
結果:
性、年齢、血圧を補正したbaPWVとhfPWVは、平均歩数および3METs以上での身体活動時間の両者との間に有意な負の相関関係を示した。また、hcPWVは、日常歩数との間に負の相関関係を示した。一方、hbPWVとfaPWVは、日常の身体活動との間に有意な関係はみられなかった。すなわち、baPWVとhfPWVは日常歩数および3METs以上での身体活動時間が多いほど低値を示し、高齢者においては、一定の身体活動量(6,500歩/日)および質(3METs強度以上の身体活動時間15分/日)を確保することにより、加齢に伴う大動脈伸展性の低下が抑制される可能性が示唆された。
結論:
本研究結果は、高齢者における日常の身体活動は、動脈硬化の予防に有益であり、その効果は、抹消動脈よりも中枢動脈で顕著である可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Yearlong physical activity and regional distensibility of arteries in older adults : the Nakanojo study2008

    • 著者名/発表者名
      Tetsuji Kakiyama, et al.
    • 学会等名
      7^<th> World Congress on Aging and Physical Activity
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2008-07-29

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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