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2007 年度 実績報告書

食におけるコミュニケーション行動分析とテレダイニングへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 19650213
研究機関東京電機大学

研究代表者

武川 直樹  東京電機大学, 情報環境学部, 教授 (20366397)

研究分担者 山崎 晶子  公立はこだて未来大学, 情報システム科学部, 准教授 (00325896)
湯浅 将英  東京電機大学, 情報環境学部, 助手 (80385492)
キーワードテーブルトーク / コミュニケーション / 食事映像 / 食事動作 / 発話交替 / テレダイニング / 視線 / 映像会話
研究概要

本研究の目的は,人と一緒に食事を取りながら話す「テーブルトーク」が人に与える効果を社会学,食生活学,ヒューマンインタフェースから多面的に分析し,その構造を明らかにすることである.今年度は,人の食事中のコミュニケーションの分析に必要な,食事映像の収録を行い,分析用の映像データを作成した.また,これを用いて予備分析を実施した.まず,3組の友人同士のテーブルトークを複数カメラにより撮影し,映像を編集してマルチ画面の120分の分析用映像を作成した.映像スクリプトデータを基に食事動作,視線・表情の表出,発話,およびそれらの行動の順序を調査してテーブルトークの構造を分析する準備を整えた.次に,作成した映像データから予備分析を行い,食事の動作が,スタンバイ(箸や食器を持っていない状態),レディ(食べずに食器を持っている状態),ゴー(食べている状態)からなり,この食事動作状態と発話/非発話動作が干渉していることを見出した.また食事動作が発話交替に影響していることも観察し,これらは状態遷移モデルとして表せる可能性を見出した、観察の結果,人はテーブルトークにおいて会話と食べ物に注意を向けながら,さらに相手への気遣いをしているなど様々な要素が関係していると考えられ,今後これらを仮説として検証を進める.分析結果は,日本家政学会大会に発表することが決定している.次に,映像による遠隔テレダイニングの分析の準備のため,食事のない映像会話のコミュニケーションの会話分祈を実施した.視線一致のシステムが不一致のシステムと比べて円滑な会話の交替に寄与していることがわかった.また,観察されたテーブルトークの状態遷移に基づき自律的に動作する擬人化エージェントの食事シーンの生成の環境を構築し,予備的に映像を生成した.今後,視線一致映像会話システムを用いた食事の分析を行う.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 発話マインドに基づく発話交替モデル-気持ちが読める会話インタフェースを目指して-2008

    • 著者名/発表者名
      湯浅将英, 徳永弘子, 武川直樹
    • 雑誌名

      情報処理学会インタラクション2008

      ページ: 13-18

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 視線虚一致映像装置を用いた発話交替の行動分析2008

    • 著者名/発表者名
      藤田かおり, 新井久美子, 徳永弘子, 湯浅将英, 武川直樹
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告書 MVE2007-91

      ページ: 61-66

  • [雑誌論文] 3人会話の発話交替における視線行動と発話マインド分析-聞き手の立場から見た発話・非発話の戦略-2007

    • 著者名/発表者名
      徳永弘子, 湯浅将英, 武川直樹
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告書 HCS2007-40

      ページ: 7-12

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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