研究概要 |
本研究の目的は,数学と実生活を結ぶ学校、地域、社会の連携モデルを開発し評価することである。これは,2つの分野(ア),(イ)において連虜システムを構築することである。(ア)は,学校での数学の教科外活動システムの開発である。本年度は,研究目的に示された2つの課題の(ア),そして(イ)のの一部について調査を行った。(ア)に関して,オランダのユトレヒト大学附属フロイデンタール研究所が組織するMath-AlympiadとMath B-Dayを,4月から12,月にわたり,附属高等学校数学科の教員と文献を購読し,どのように問題を開発し,コンテストを実施し,結果を評価しているのかについて,制度面も含めて検討し,1月から3,月にかけて,「数学チーム競技会(仮称)」の問題を開発した。また,オランダでのコンテストを実地調査した。Math-Alympiadの実地調査については,日本数学教育学会で論文を2編掲載した。また,3月には附属高等学校において,Math-Alympiadの試行をアジア圏で初めて実施した。 (イ)に関して,附属小学校算数科教員3名、中学校数学科教員3名と共同して,「算数、数学チャレンジクラブ」のカリキュラムの開発と試行を行った。その際,フロイデンタール研究所の米国支部で開発されているテキストMathematics in Contextを主用な参考書とした。教材の開発は,1年を4期に分け,4月から6月を小学校の教材開発に,7月から9月をその教材の試行,10月から12月を中学校の教材開発に,1月から3月をその教材の試行を行った。
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