• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

サステイナビリテイ学の射程から構想する近未来社会の科学教育像

研究課題

研究課題/領域番号 19650226
研究機関神戸大学

研究代表者

小川 正賢  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (80143139)

キーワード科学教育 / サステイナビリテイ学 / 教育学
研究概要

本研究の目的は,世界の学術界においてその確立と振興が喫緊の課題とされている「サステイナビリテイ学(Sustainability Science)」という新しい「超科学」の必要性認識の背後にある「近未来のあるべき人類社会」の実現に資する「新しい科学教育像」について基礎的な検討をすることにある。従来の科学教育研究に決定的に欠落していた「めざすべき近未来の人類社会像」探究という作業を,「サステイナビリテイ学」構想に結集されつつある学術界の英知をモニタリングするという方法論を用いて実施し,見えてくる「近未来の人類社会像」を実現するために機能しうる「新しい科学教育」のありようを構想する.
本年度は,「サステイナビリテイ学」という新しい学の研究方法論と研究成果について,国内,海外の動向に関する資料収集を行った.その結果,「サステイナビリテイ学」は,現在のところ「サステイナビリテイ」という共通のテーマを志向する多様な学問領域・科学がこれに取り組む創成途上の学であることが確認できた.
一方,科学教育研究の分野で,このサステイナビリテイ学やfuture studiesに着目する研究がごくわずかであるが存在するので,この分野の研究者から直接,その研究と志向性について聞き取り調査(オーストラリア・カトリック大学,アデレード大学)を実施した.その結果,それらは,まだ個人研究レベルにあって,研究分野としての広がりはないことがわかった.また,アジア諸国(韓国,台湾)で,環境教育研究者に面接し,サステイナビリテイ学(sustainable developmentではない)に関する認知度を聞き取り調査したが,ほとんど認知されていない状況にあることも明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Science education and education of indigenous science in the context of recent education reforms.2008

    • 著者名/発表者名
      Masakata Ogawa
    • 学会等名
      International Academic Conference of IndigenousScience and Mathematics Education
    • 発表場所
      National Taitung University, Taitung, Taiwan
    • 年月日
      2008-10-04

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi