研究概要 |
学内ネットワークと,オープンソースのコースマネージメントシステムであるMoodle,および,最近,注目を集めている無線LAN対応の携帯情報端末(PDA)あるいはスマートフォン(高機能携帯電話)を組み合わせて活用する仕組みを構築し,通常の講義室を用いた授業に双方向性を持たせること,およびその教育改善効果の検証が,本研究の目的である。 金城学院大学では,同大学マルチメディアセンターが中心となってMoodleを全学的に導入している。また,同大学・薬学部の学生は全員がWindows Mobileを搭載した携帯情報端末(PDA)またはスマートフォンを所有し,実習や定期試験に活用している。これらの環境を用いて本研究を実施している。平成19年度における研究にて,全学的に運用しているMoodleサーバとは別に,本研究専用の実験用Moodleサーバの環境を構築した。PDAや携帯電話は,QVGA(320×240画素)程度のディスプレイを持つ機種が多いので,この実験用サーバを用いてQVGA画面に最適化したMoodleのWebページレイアウトの検討を行った。また,一部の教室にて,小規模な無線LANシステムにおける50台程度のPDA接続テストを行い,接続とレスポンスが,講義中の使用に耐えうることを確認した。 現在,一般的な講義室にて,多数のPDAが同時に無線LANに接続しても充分に対応できるよう,講義毎に持ち運び可能なモバイル無線LANアクセスポイント(ノートPC利用)を準備中である。加えて,各種アンケートやミニテスト問題など,Moodle上のコンテンツの充実に努力している。
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