• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

GISを利用した指標火山灰層のデータベース構築とハザードマップ支援への活用

研究課題

研究課題/領域番号 19650259
研究機関国土地理院(地理地殻活動研究センター)

研究代表者

小荒井 衛  国土地理院地理地殻活動研究センター, 地理情報解析研究室, 室長 (50419876)

研究分担者 鈴木 毅彦  首都大学東京, 都市環境学部, 准教授 (60240941)
キーワード火山灰 / GIS / データベース / ハザードマップ / 化学分析
研究概要

本研究の目的は、日本列島に分布するテフラ層のデータベースをGISで試作的に整備し、様々な分野での利用の可能性とその有効性を検証することである。データベース化については、フィルターを通した均質化されたデータともいえる紙ベースの「火山灰アトラス」(町田・新井,2003)に採録されているデータの電子化を試みた。対象としたのは、日本列島周辺に分布する全ての後期第四紀(後期更新世・完新世)テフラである。「火山灰アトラス」に掲載されているテフラの属性データを、データベースソフトFileMaker Pro 10を用いてデータベース化した。テフラの分布情報(等層厚線図)については、ArcGISを用いてGISデータとした。等層厚線図のほとんどが閉じていないためにラインデータとなるが、その後の解析作業等に使えるよう、等層厚線を閉じさせてポリゴンデータとして取得する工夫を行った。この他に、東北地方の火山のハザードマップから、想定される火山灰の到達範囲と層厚等のデータをデジタイズした。秋田駒ヶ岳と岩手山については、論文等で公表されている詳細なテフラ分布情報(和知ほか,1997と岩手県滝沢村教育委員会,2000)もデジタイズした。
データベースの公開方法としては、電子国土webシステムを利用したwebGISを検討し、研究者個人が詳細なテフラ情報を持っている秋田駒ヶ岳と磐梯山を取り上げて、プロトタイプのWeb-GISを構築した。電子国土webシステムでは、露頭の位置、写真、柱状図・スケッチ、化学分析値等を表示できるようにしている。
降下火山灰による施設管理・交通網などへの深刻な影響が懸念されることから、GISによるテフラ情報の防災利活用を検討した。北上盆地(盛岡市)を対象にして、盛岡市に影響を与える火山として秋田駒ヶ岳・岩手山について検討した。他の地理空間情報と重ね合わせることで、盛岡市のテフラハザードリスクについて検討することが可能である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] テフラGISの構築とハザードマップへの利活用2008

    • 著者名/発表者名
      小荒井衛, 鈴木毅彦, 中山大地, 大井信三, 佐藤浩
    • 学会等名
      日本第四紀学会2008年大会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      20080822-20080823
  • [学会発表] テフラGIS構想とハザードマップへの利活用への展望2008

    • 著者名/発表者名
      小荒井衛, 鈴木毅彦, 中山大地, 大井信三, 中埜貴元
    • 学会等名
      CSIS DAYS 2008
    • 発表場所
      東京大学空間情報科学研究センター
    • 年月日
      2008-12-11
  • [学会発表] テフラGISを活用した東北地方の火山ハザードマップ2008

    • 著者名/発表者名
      小荒井衛, 鈴木毅彦, 中山大地
    • 学会等名
      日本火山学会2008年度秋季大会
    • 発表場所
      岩手大学工学部
    • 年月日
      2008-10-11
  • [学会発表] 茨城県常陸台地における下総層群のテフロクロノロジー2008

    • 著者名/発表者名
      大井信三, 横山芳春, 菅沼悠介, 安藤寿男, 小荒井衛
    • 学会等名
      日本第四紀学会2008年大会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2008-08-22
  • [学会発表] Development of tephra GIS and its application for hazard mapping2008

    • 著者名/発表者名
      Mamoru KOARAI, Takehiko SUZUKI, Daichi NAKAYAMA, Shinzo OOI
    • 学会等名
      第31回国際地理学会議
    • 発表場所
      チュニジア (チュニス)
    • 年月日
      2008-08-12
  • [学会発表] GISによるテフラデータベースのハザードマップへの活用2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木毅彦, 小荒井衛, 中山大地
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2008年大会
    • 発表場所
      幕張メッセ国際会議場
    • 年月日
      2008-05-28

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi