研究課題/領域番号 |
19651008
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
定永 靖宗 大阪府立大学, 工学研究科, 助教 (70391109)
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研究分担者 |
坂東 博 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (80124353)
竹中 規訓 大阪府立大学, 工学研究科, 准教授 (70236488)
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キーワード | 有機硝酸エステル / OHラジカル / 不飽和化合物 / ガスクロマトグラフ / パルス放電イオン化検出器 |
研究概要 |
平成19年度ではまず、パルス放電イオン化検出器(PDECD)を購入し、ガスクロマトグラフ(GC)と接続、GC/PDECD測定装置の構築を行なった。次に、市販品であるIsobutyl nitrateを用いてGC/PDECDの感度の最適化中である。また、市販の窒素酸化物濃度測定装置を用いた有機硝酸エステルの校正システムについても構築を行なった。 一方、都市大気中の有機硝酸エステルの総量(ANs)を求めることは、都市域での有機硝酸エステルの濃度の目安となる情報を与える点で有益である。平成19年度では同時に熱分解レーザー誘起蛍光法(TD-LIF)を用いて、有機硝酸エステルの総量を測定するシステムの構築も同時に行なっている。熱分解レーザー誘起蛍光法とは、試料大気に350℃程度の熱をかけることで、有機硝酸エステルとパーオキシアシルナイトレート(PANs)が分解し、NO_2を生成する。そのNO_2をレーザー誘起蛍光法で測定することにより、NO_2+PANs+ANsの濃度が測定できる。一方、試料大気に150℃程度の熱をかけるとPANsのみが熱分解するので、この場合、NO_2+PANsの濃度が求まる。両者の差分をとることにより、ANsの濃度が求まる。平成19年度ではレーザー誘起蛍光法によるNO_2測定装置の構築を行ない、現在、装置の最適化中である。
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