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2009 年度 実績報告書

ネットワーキングと協働を通じた持続可能な発展のための地域社会教育システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19651017
研究機関神戸大学

研究代表者

伊藤 真之  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (40213087)

キーワード持続可能な開発のための教育 / 持続可能な開発 / 科学コミュニケーション
研究概要

本研究ほ、地域社会の中に,大学等の高等教育機関を中核とし、学校、市民組織、社会教育施設など、多様な主体間のネットワーキングと協働を通じて、学校教育を中心とした公的教育と、社会教育や市民活動を通じた学びなどを含む非公的教育を包括した「持続可能な発展のための教育」(Education for Sustainable Development:ESD)のシステムモデルを構築し、その過程を実践的に研究することを目的とする。研究方法としては、研究者自身がネットワーキングやシステム構築を実践、あるいは取組に参画し、その過程を記録、検討、フィードバックする形で進められ、研究とシステム構築が同時進行する。
平成21年度は、(1)持続可能性(サステナビリティ)を重視した科学コミュニケーションのネットワーク構築とそれによるコミュニティ活性化の支援、および前年度に引き続き、(2)ESDの展開における市民と科学者等の専門家の対話と協働の枠組みづくりとその発展に重点を置いた。重点的フィールドの一つを、兵庫県南あわじ市神代地区におけるコミュニティづくりの活動に設定した。そこでは、科学に関心を持つ市民が、コミュニティの活性化を目的として、シカなどの野生動物による農作物の食害という地域の課題を基底に置き、自然との共生をテーマとした一連のサイエンスカフェを開催、地域住民による取組への展開などを進めた。さらに,これらの成果を受け、地域の自然・伝統・文化と調和したビジョンの構想とその実現に向けた取組みへの展開を見せている。その過程で、大学等の研究者の支援が重要な役割を果たしたほか、大学のBSDプログラムを通じて、学生の関与につながる契機もみられた。特に、神戸大学に設置された「サイエンスショップ」がそのインターフェイスとして機能した。本事例は、地域社会における「持続可能な発展のための教育」展開のモデルとして高い価値を有すると考える。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 兵庫県における持続可能な社会に向けた市民科学活動支援の取組と事例紹介2010

    • 著者名/発表者名
      伊藤真之
    • 雑誌名

      日本科学教育学会年会論文集

      巻: 34 ページ: 271-276

  • [雑誌論文] 地域社会における市民科学活動支援システムの構築2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤真之
    • 雑誌名

      日本科学教育学会年会論文集

      巻: 33 ページ: 395-396

  • [学会発表] 兵庫県における持続可能な社会に向けた市民科学活動支援の取組と事例紹介2010

    • 著者名/発表者名
      伊藤真之
    • 学会等名
      日本科学教育学会第34回年会
    • 発表場所
      広島大学(広島県)
    • 年月日
      2010-09-12
  • [学会発表] 地域社会における市民科学活動支援システムの構築2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤真之
    • 学会等名
      日本科学教育学会第33回年会
    • 発表場所
      同志社大学(京都府)
    • 年月日
      2009-08-25
  • [図書] 現場発!産官学民連携の地域力2011

    • 著者名/発表者名
      関西ネットワークシステム編
    • 総ページ数
      211-220
    • 出版者
      学芸出版社

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公開日: 2012-07-19  

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