研究概要 |
複合ナノ粒子の合成 電子線を用いての複合ナノ粒子の合成に重きを置き、カーボンあるいはγ-Fe_2O_3のナノ粒子上に担持させた粉末試料を合成した。材料創成時のpHと錯化剤(酒石酸、クエン酸)の添加の効果を追求した。 複合ナノ粒子の内部構造の解析 得られた複合ナノ粒子をX線回折、STEMを含む電子顕微鏡観察、ICP化学分析の手法を用いて評価した。 XAFS法による解析 PF(KEK)の共同利用によって、CuのK吸収端、Pt,Pd,AuのL吸収端測定を遂行した。XANES, EXAFSの両法により解析を行った。各元素の原子価と配位状態を評価した。二元系での原子尺度での混合状態について解析を加えた。 触媒活性の測定 (1)直接メタノール酸化電極反応:調製したPtRu@Cを電極としてLSV(linear sweep voltanmetry)法で活性を測定したところ、PtRuがよく合金化した材料での活性が高い傾向が確認された。 (2)直接ギ酸酸化電極反応:PdAu二元系を合金化したPdAu@Cの合成に成功した。電極反応を続けた時の活性の低下が、合金化によって良くされる傾向を見出した。 (2)一酸化炭素の酸化:僅か10%しかPtを含まない二元系のPtCu@γ-Fe_2O_3のナノ粒子がH_2中に含まれるCOを80~120℃の領域で効率的に酸化することを、連続フロー式の測定システムで確認した。
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