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2007 年度 実績報告書

マイクロ・ナノ空間内におけるリアルタイム触媒スクリーニングシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19651062
研究機関東京工業大学

研究代表者

塚原 剛彦  東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教 (10401126)

研究分担者 北森 武彦  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60214821)
キーワード(1)マイクロ化学システム / 固定化触媒 / スクリーニング / ナノ反応
研究概要

当該研究は、フッ素の親和力を用いたガラス壁面への触媒固定化技術を用い、マイクロ・ナノチャネル内化学反応のリアルタイム解析および触媒スクリーニングを同時に可能とするシステムを構築することを目的としている。本年度は、フルオロカーボンを持つシラン化剤でチャネル壁面を修飾した後、ルイス酸触媒であるスカンジウムトリフラート(フッ素系配位子を持つスカンジウム錯体)を含む溶液をチャネル内に導入することで、チャネル壁面全体に金属触媒を固定化することに成功した。触媒を固定化したガラス壁面からアルカリによって触媒を剥がし、ICP(誘導結合プラズマ分光)分析を行うことで、単位面積あたりの固定化触媒を定量することが出来た。また、VUV(真空紫外光)を流路の一部分に照射して固定化物を分解することで、マイクロ・ナノチャネル壁面の任意の位置に金属触媒をパターニングすることも可能となった。これらにより、触媒を固定化したチャネル内における触媒的有機反応を行うための基盤技術が確立できた。
さらに、既存の半導体加工技術を用いて核磁気共鳴(NMR)に適用可能なマイクロ・ナノチャネルを持つチップを作製した。作製したチップにモデル試薬を導入してNMRスペクトル測定を行ったところ、マイクロ・ナノ空間においても充分な感度でスペクトルが検出されることを確認した。次年度には、触媒を固定化したチャネル内で進行する化学反応のNMRリアルタイムモニタリングへ展開する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] NMR緩和を利用した拡張ナノ空間中における極性及び無極性分子の回転・並進ダイナミクス解析2007

    • 著者名/発表者名
      塚原剛彦, 北森武彦
    • 学会等名
      日本分析化学会第56年会
    • 発表場所
      徳島大学
    • 年月日
      20070919-20070921
  • [学会発表] NMR緩和測定による拡張ナノ空間内の液体ダイナミクスと空間制限効果解析2007

    • 著者名/発表者名
      塚原剛彦, 北森武彦
    • 学会等名
      第46回NMR討論会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      20070911-20070913
  • [学会発表] ナノ流体制御装置を用いた拡張ナノ空間内化学反応の解析2007

    • 著者名/発表者名
      塚原剛彦, 火原彰秀, 北森武彦
    • 学会等名
      第15回化学とマイクロ・ナノシステム研究会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      20070525-20070526

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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