• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

マイクロ・ナノ空間内におけるリアルタイム触媒スクリーニングシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19651062
研究機関東京工業大学

研究代表者

塚原 剛彦  東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教 (10401126)

研究分担者 北森 武彦  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60214821)
キーワード(1)マイクロ化学システム / 固定化触媒 / スクリーニング / ナノ反応
研究概要

当該研究は、フッ素の親和力を用いたガラス壁面への触媒固定化技術を用い、マイクロ・ナノチャネル内化学反応のリアルタイム解析および触媒スクリーニングを同時に可能とするシステムを構築することを目的としている。本年度には、フッ化炭素鎖を持つシラン化剤で修飾したマイクロチャネル内に、ルイス酸触媒であるフッ化炭素鎖を持つスカンジウム錯体を含む溶液を導入して、触媒を固定化した後、100μmチャネル内にてアルドール反応を試みた。また、このチャネル内反応を、バルク均一系および不均一系(触媒固定化した粒径60μmのシリカゲルを混ぜる)と比較した。これら3つの系全てにおいて触媒濃度が同等になるように調整すると共に、収率が20%に達するまでの反応時間から、反応効率を評価した。その結果、バルク均一系における反応時間は20分であったのに対し、不均一系では7分、チャネルでは3分で同収率に到達した。すなわち、チャネル内に触媒を固定化することで、反応速度が向上することが分かった。さらに、チャネルのサイズ依存性についても検討した。この時、チャネル内での溶液滞在時間が5分となるように、流速を調整している。その結果、チャネルサイズの減少に伴って、すなわち比表面積が増大するにつれて反応速度が向上し、100μmチャネルでの収率20%から50μmチャネルでは36%まで増加することが分かった。さらに、繰り返し操作による収率への影響は見られず、再利用も可能であることを確認した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 拡張ナノ空間内におけるケト-エノール互変異性化反応に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      塚原剛彦, 長岡恭介, 北森武彦
    • 学会等名
      第31回溶液化学シンポジウム
    • 発表場所
      近畿大学
    • 年月日
      20081112-20081114
  • [学会発表] 毛管蒸発を利用した拡張ナノ空間内における気液相転移現象の解析2008

    • 著者名/発表者名
      塚原剛彦, 前田拓, 馬渡和真, 火原彰秀, 北森武彦
    • 学会等名
      第17回化学とマイクロ・ナノシステム研究会(CHEMINAS)
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      20080520-20080521
  • [学会発表] 拡張ナノ領域の溶液物理化学2008

    • 著者名/発表者名
      塚原剛彦
    • 学会等名
      第61回コロイドおよび界面化学討論会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2008-09-09

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi