• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

紫外線発光ダイオード露光源と回転機構による微小3次元曲面形成法

研究課題

研究課題/領域番号 19651064
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

松本 佳宣  慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (60252318)

キーワードUV-LED / リソグラフィ / 曲面形成 / 光学素子 / マイクロレンズ / 露光 / レジスト
研究概要

本研究では, UV-LEDアレイにより発生させた紫外線をガラス基板を透過させてかつ回転動作を伴った露光を行うことで,曲面構造を作製する新たな曲面形成法を提案している。本年度は新規に製作した高出力な表面実装型LEDを高密度に配列したUV-LEDアレイを用いて従来に比べ露光時間を14分から7分に短縮して直径220μm〜550μm,高さ100μm〜280μmの曲面形状を作製した。
得られたレジスト構造体の形状をシリコン樹脂の一種であるPDMSを用いて転写を行った。このPDMS型をレンズ鋳型としてインプリント用光学材料を塗布したガラス基板に押し付け,この状態のままPDMSを透過させて紫外線を照射し成型することで,ガラス基板上ヘマイクロレンズを試作した。この手法により,レジストよりも光学特性の優れたマイクロレンズがシリコンウェハ上にも製作可能であることを実証した。
UV-LEDアレイを用いた本手法ではマスク開口に斜め方向からも光が入射するため広がった光が重なり,隣り合うレジスト構造体同士がつながってしまう場合がある。これを利用して,新たな試みとしてマスク設計時に開口間隔を小さくして条件を適切に設定することで,レンズ間隔の無いマイクロレンズアレイを製作する事ができた。
これらのマイクロレンズに関して光線追跡シミュレーションと実測により集光特性評価を行い,直径240μmのレンズを150μm厚のガラス基板上に形成したデバイスを用いて実測で直径13μm程度に集光可能であることを確認した。以上により本手法がマイクロレンズデバイスの作製法として利用可能であることを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Lithography with UV-LED array for curved surface structure2008

    • 著者名/発表者名
      S. Suzuki, Y. Matsumoto
    • 雑誌名

      Microsystem Technologies Vol. 14

      ページ: 1291-1297

    • 査読あり
  • [学会発表] 曲面形成リソグラフィによるマイクロレンズの作製2008

    • 著者名/発表者名
      井口 雄介, 松本 佳宣
    • 学会等名
      第25回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム
    • 発表場所
      沖縄
    • 年月日
      2008-10-23

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi