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2007 年度 実績報告書

最終処分場安全管理のための有害ガス簡便計測手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19651072
研究機関北海道大学

研究代表者

谷川 昇  北海道大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (80343010)

研究分担者 古市 徹  北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90127134)
石井 一英  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教 (70292050)
キーワード有害ガス / 簡便計測 / メタン / 最終処分場 / オープンパス / 硫化水素
研究概要

今後、増加が見込まれる最終処分場の適正化・延命化や不法投棄現場の原状回復事業等の埋立廃棄物掘削作業時における安全管理に資することを目的に、ハンディタイプオープンパス型メタン計測器によって連続計測した大気中のメタン濃度を指標する作業環境の有害ガス簡便モニタリング手法を提案した。そして、文献調査と実測調査によって、その手法の前提条件の妥当性と現場への適用性を検証したところ、次の結果が得られた。
1)掘削作業時に発生するガス(掘削ガス)に含まれる可能性が高い有害ガスは硫化水素であること、掘削ガス中に硫化水素はメタンと共存すること、硫化水素濃度のメタン濃度に対する比の最大値は、一般廃棄物最終処分場と産業廃棄物最終処分場では10^<-3>程度、硫黄を多く含む廃棄物が埋め立てられた特殊なケースでも10^<-1>程度であることがわかり、提案モニタリング手法でのメタンを指標とする前提条件が、最終処分場等の掘削現場で成立することを明らかにした。
2)提案するモニタリング手法は、掘削ガスによる現場の大気中メタン濃度の上昇をppmレベルで連続的にリアルタイムモニタリング可能であり、メタン濃度の変動傾向から掘削作業時のガス発生状況を簡便に把握できることがわかった。さらに、掘削現場で発生が懸念される有害ガスの許容濃度と安全率を考慮して設定した有害ガスの管理値と有害ガスのメタン濃度に対する比の最大値に対応したメタン濃度管理値をメタン濃度測定値と比較すれば、有害ガスが作業環境に与える影響を推定でき、提案手法が、掘削現場における安全管理のためのモニタリングに活用できることがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      http://kanri.eng.hokudai.ac.jp/

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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