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2008 年度 実績報告書

沖縄のユタ等の精神文化とウタキの自然についての研究-環境倫理学等の視点から-

研究課題

研究課題/領域番号 19652004
研究機関琉球大学

研究代表者

浜崎 盛康  琉球大学, 法文学部, 教授 (30208574)

研究分担者 安次嶺 勲  琉球大学, 法文学部, 非常勤講師 (10510612)
キーワードユタ / ウタキ / 環境倫理学 / 自然の倫理学 / 宗教と自然
研究概要

当該年度において、以下のような研究成果を孝た。
・沖縄において、都市地区及び近郊を含めたウタキの信仰と自然との関係について調査した結果、都市地区及び近郊においてはウタキを公園として統合し、その自然も管理しているというケースが少なからずあることが分かった。これはウタキの信仰と自然の保全の関係を考える上で一つの示唆を与えるものである。
・沖縄の精神文化の研究の一環として、ユタにおける仏教的要素の混交、したがって、その解きほぐしの必要性があることが分かってきた。この点は沖縄的なスピリチュアリティを考える上で、一つの重要な手がかりになる可能性があるように思われる。
・奄美における仏教、特に真言宗の受容について、一般的に考えられているよりも、より多くの重要性があることが分かってきた。
・スピリチュアル・スピリチュアリティの研究から、存在の深いところにおける意味の問題の重要性や、垂直方向と水平方向およびその原点としての自己の存在の深み、という視点が、スピリチュアル・スピリチュアリティを考えるときの座標軸として有用であることが浮かび上がってきた。
・自然の価値について、環境倫理学的な観点からの議論の重要性は言うまでもないが、宗教的な自然観、さらにはスピリチュアルな自然観からの議論も重要な意味を持つことが浮かび上がってきた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 奄美における仏教信仰に関する一考察-名音における仏教信仰の受容について-2009

    • 著者名/発表者名
      安次嶺勲
    • 雑誌名

      沖縄県立芸術大学紀要 17

      ページ: 101-119

    • 査読あり
  • [雑誌論文] スピリチュアリティと宗教、および生きる意味について2008

    • 著者名/発表者名
      浜崎盛康
    • 雑誌名

      人間科学 22

      ページ: 1-21

  • [雑誌論文] 環境正義と自然環境の保全2008

    • 著者名/発表者名
      浜崎盛康
    • 雑誌名

      文学と環境 11

      ページ: 13-20

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 哲学的歴史-啓蒙と最高善2008

    • 著者名/発表者名
      田中朋弘
    • 雑誌名

      政治哲学 7

      ページ: 137-148

    • 査読あり
  • [学会発表] 応用倫理学現在-ビジネス倫理学の視点から-2008

    • 著者名/発表者名
      田中朋弘
    • 学会等名
      西日本哲学会
    • 発表場所
      琉球大学(沖縄)
    • 年月日
      20081200
  • [図書] 専門職の自律性-医師とその専門職集団の関係について(『自己決定論のゆくえ-哲学・法学・医学の現場から-』所収)2008

    • 著者名/発表者名
      田中朋弘(高橋隆雄編)
    • 総ページ数
      137-148
    • 出版者
      九州大学出版会

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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