本研究初年度(19年度)の目標であったケイの死後四折二巻本として出版された「銅版画作品集(1837-38年)」中の銅版画ポートレイトおよびそれぞれに付随しているパターソンによる人物解説テキストを精査することを継続して行った。 本研究成果還元を目的としてとして、収集したケイの代表的作品29点を公開展示する展覧会を19年度末から20年度初頭にかけて開催した。 「ジョン・ケイ銅版画展-古都エディンバラ オールドタウンの崎人たち」展 (平成20年3月17日〜4月30日、京都ノートルダム女子大学図書館) http://nais.notredame.ac.jp/lib/file/kaycatalogue.pdf 参照 具体的な作業のひとつは、ケイが銅版画ポートレイトを遺しているディーコン・ブロウディについてエディンバラ市立図書館(中央館)のエディンバラルームにおいてブロウディに関する18世紀後半の新聞記事の調査を行った。その成果は「研究報告書」の一部として発表した。 展覧会の図録、論文2点「エディンバラに遺されたオールドタウン----エディンバラの銅版画家ジョン・ケイ研究の序章として」および「古都エディンバラのジーキルとハイド----ジョン・ケイの銅版画肖像」による研究報告書を平成21年3月に発表した。
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