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2008 年度 実績報告書

「共生日本語」教育構築の試み-「共生日本語」による教室実践モデル開発

研究課題

研究課題/領域番号 19652049
研究機関早稲田大学

研究代表者

細川 英雄  早稲田大学, 大学院・日本語教育研究科, 教授 (80103604)

研究分担者 塩谷 奈緒子  早稲田大学, 日本語教育研究センター, 客員講師(専任扱い) (10409766)
キーワード共生日本語 / クレオール / 言語観 / 実践研究 / 教室活動 / 総合活動型日本語教育
研究概要

本研究の目的は、以上の四点に集約されている。
(1)「共生日本語」の理論的精緻化
(2)クレオール語圏の言語教育実態の調査
(3)日本語学習者の言語意識の調査
(4)「共生日本語」実践モデルの開発
理論的な構築に関しては、2007-2008年度を通して、「共生日本語」およびクレオール理論をめぐって、ポストモダン・社会構成主義に関わる文献を研究会の形で定期的に実施してきた。
とくに今年度は、2007-2008年度の研究代表者の在外経験を機軸として、ヨーロッパ言語共通参照枠(以下、CEFR)での複言語複文化主義によるフランス語圏をはじめとした諸外国の言語教育の実態調査により、「共生言語」教育の実践に必要なものとは何かを明らかにすることに焦点を置いた。
ヨーロッパの複言語複文化主義は理論的に導きだされた概念であるが、実践モデルを考える以上、現実の学習者の言語使用状況や、言語意識からみた「共生日本語」の課題を把握する必要がある。従って、そのための実践モデルを日本語教育として示す必要があるからである。
これらの知見を踏まえ、日本語教育における実践モデルの構築を試みようとしたのが、今年度の試みである。訂正を行わない「共生日本語」の立場にたった実践として研究者らが長年早稲田大学で実践を続けている「総合活動型日本語教育」に、研究の成果を加えた、新しい実践モデルをプロトタイプとして実践し、その分析・改善を重ね、現在の段階では、ポストモダンおよび社会構成主義的立場からのパブリック・カンヴァセーションという理論にたどり着いた。
2009年度の萌芽研究の最終年度に向けて、この理論を具体的な活動として組織し、新しい「共生日本語」の理論と実践へと第一歩を踏み出すこととする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本語教育学における「実践研究」の意味と課題2008

    • 著者名/発表者名
      細川英雄
    • 雑誌名

      早稲田日本語教育学 3

      ページ: 1-8

    • 査読あり
  • [図書] ことばの教育を実践する・探求する一活動型日本語教育の広がり2008

    • 著者名/発表者名
      細川英雄十と文化の教育を考える会
    • 総ページ数
      310
    • 出版者
      凡人社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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