研究課題/領域番号 |
19652052
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
清水 武雄 群馬大学, 教育学部, 教授 (30047815)
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研究分担者 |
渡部 孝子 群馬大学, 教育学部, 准教授 (90302447)
河野 庸介 群馬大学, 教育学部, 教授 (10353385)
棚橋 尚子 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (20272271)
斎藤 理生 群馬大学, 教育学部, 講師 (40431720)
上原 景子 群馬大学, 教育学部, 教授 (40323323)
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キーワード | 小学校英語活動 / フィンランド / イギリス / 内容重視 / The National Literacy Strategy / CLIL |
研究概要 |
平成19年度の研究項目は、次の二つにまとめられる。 1)フィンランドの基礎学校国語科教育、英語科教育の調査から小学校英語活動への応用可能なアプローチを探る。フィンランド現地調査から、フィンランドの国語科教育と日本の国語科教育は指導法が異なることがわかった。例えばフィンランドの国語科教育は、動作化やロール、プレイといった演劇手法が用いられていること、文法や言語事項に関する指導が体系的に行われていること、コンピュータが活用されていること、さらに国語と図工等のクロス、カリキュラムが展開されていることに小学校英語活動への応用が可能ではないかと考えられる。また英語科教育からは、EUで普及しているCLIL;Content and Language Integrated Leaming)というカナダ、タイプとは異なる外国語教育としてのイマージョン教育について学んだ。今後小学校英語活動へCLILの適応を考えていきたいと考えている。 2)イギリスの読み書き能力向上戦略の調査から小学校英語活動への応用可能なアプローチを探る。イギリス現地調査から、読み書き能力向上戦略として効果が上げられているのは、フォニックスの活動であることカ§わかった。音をしっかり聞かせ、発音を指導した後に「綴り」と「音」の関係を学ばせるアプローチが有効であるとされていた。日本でもフォニックスを導入している学校もあちが、多くの批判も耳にする。本研究では、イギリスのEAL(English as an Additional Language)児童へのフォニックスの指導法から学ぶことがあるのではないかと考えている。次に小学校英語活動においてどのような英語リテラシー教育が行えるかを考えていきたい。1)、2)の研究成果を踏まえ、平成20年度は具体的な小学校英語活動へのアプローチを開発していくつもりである。
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