研究課題/領域番号 |
19652057
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
壇辻 正剛 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (10188469)
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研究分担者 |
坪田 康 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (50362421)
平岡 斉士 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (80456772)
江田 憲治 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (80176768)
道坂 昭廣 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (20209795)
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キーワード | 教材・教具論 / 教育支援システム / 中国語教育 / 音声言語情報処理 / マルチメディア / CALL |
研究概要 |
本研究では、日本人学習者の中国語コミュニケーション能力の向上を目指して、音声情報処理技術を応用した次世代型のマルチメディア対応のCALL(コンピューター支援型語学教育)による中国語教育支援システムを開発することを目的として研究を推進した。基礎面での研究としては、中国語母語話者のモデル音声の収録と声調分析を進めると共に、日本人初級学習者の学習音声収録を行ない、誤り分析などを行なった。また、日本人学習者が自分の発音をモデル発音と比較して自己分析できるように、中国語母語話者の音声および発音時の顔面映像をCALLシステム内に提示が可能な中国語発音教示システムの開発を進めた。映像に関しては、四声発音時の正面画像と側面画像を同時に提示できるようなシステムの構築を進めた。さらに学習者の音声の分析結果を提示できるようなシステムのプロトタイプの構築を進めた。学習者の発音に関しては、特に、中国語母語話者の普通話の声調(四声)の習得に重点を置いて開発を進めた。コンテンツ開発に関しては、オリジナルなマルチメディア中国語CALL教材に適したコンテンツ開発を目指して、中国でも直接動画や静止画を取材、撮影するなど良質で多様な異文化理解、異言語体験が可能なマルチメディアデータを収録、編集、開発を進めた。ダイナミックに発展する中国経済の影響もあって、わが国の中国語学習者の数は益々増加する傾向にあるので、教育指導がインタラクティブに可能で、ある程度自動化をはかることができるコンピューター支援型中国語教育システムを構築して、各学生のニーズに応じたきめ細かい指導を行なうことを可能にする本システムの開発研究は、中国語教育の多様性に貢献する重要な課題の一つであり、学術的にも社会的にも意義が大きいものである。
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