研究課題/領域番号 |
19652058
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研究種目 |
萌芽研究
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
堀 一成 大阪大学, 大学教育実践センター, 准教授 (80270346)
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研究分担者 |
宮本 マラシー 大阪大学, 世界言語研究センター, 教授 (00200212)
岡本 久美子 大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (90273739)
山根 聡 大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (80283836)
萬宮 健策 大阪大学, 世界言語研究センター, 講師 (00403204)
平松 初珠 大阪府立産業技術総合研究所, 情報電子部, 研究員 (30416250)
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キーワード | 外国語 / 国際貢献 / 多言語処理 / 災害救援 / 救援者教育 / ノンバーバル・コミュニケーション / 会話文データベース / 語彙データベース |
研究概要 |
本年度の研究成果の概要は、ウルドゥー語救援会話データの充実と国際学会への報告、タイ語・アラビア語データ作成の準備作業、携帯端末への搭載に際しての問題点の検証である。 既に公開しているウルドゥー語データのホームページに追加すべく、新たな語彙の選定とそれに対する訳語のネイティブ・チェックをおこなった。引き続き録音(もしくは撮影)を行い、データの追加を行う予定である。また、被災者(ここではパキスタン人)がするさまざまな「仕草」についても、日本人にとって理解が困難なもの、誤解を生じる可能性があるものを中心に映像化し、説明を加えることにより、現地での救援作業中にとまどうことがないような映像資料を、作成中である。この資料が公開されれば、被災地でのノンバーバル・コミュニケーションの一助となると考える。 国際ウルドゥー学会において、インターネットを利用した各種教材作成プロジェクトと共に、作成済みのウルドゥー語による救援者会話集の一部を、研究成果として実演した。文字が読めない可能性がある被災者に対して、ウルドゥー語を理解しない救援者(日本人)が最低限の支援を行うことを前提に、日本語によるウルドゥー語表記もしくはその対訳をクリックすることにより、音声(および映像)で、コミュニケーションを図る試みを行ったことを強調した。また、今後の改善点として、写真などとの組み合わせにより、言語に頼らずとも、被災者が何を必要としているのかがわかるような構成を模索する意向である点を説明した。 タイ語・アラビア語については、このウルドゥー語の成果を元に、来年度購入予定のPCを今年度購入し、データ作成準備作業を始めている。 携帯端末については、Windows Mobileベースの端末を購入し、データ搭載時の問題点を検証している。現時点ではフォントの処理に問題があることが判明しており、解決策を研究中である。
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