研究課題
研究成果は、1.日本でのアンケート調査のデータ分析と結果の考察、2.アラブ諸国のアラビア語学校の日本人学生・アラブ人教員対象の面接調査分析の考察、3.アラブ諸国におけるアラビア語授業の分析、4.本研究のまとめ、を行ったことで、詳細は次のとおりである。1.日本でのアンケート調査のデータ分析と結果の考察アラビア語学習者対象のアンケート調査のデータ分析と結果の考察を引き続き行った。アンケートの質問項目は、アラブ文化要素への興味、アラビア語習得の困難さ、習得を希望するスキル・知識、授業で重視されているスキル・知識、アラビア語学習への動機づけなどで、分析方法は得られたデータを統計解析し、相関関係を調べるものであった。分析の結果、たとえば、学生はコミュニケーション能力を伸ばしたいと望んでいるが、教師は文法と単語・表現などを重視していることが判明した。2.アラブ諸国のアラビア語学校の日本人学生・アラブ人教員対象の面接調査分析の考察19年度~20年度に実施した面接調査を通して、アラビア語の教育と学習におけるアラブ文化要素の役割を明らかにした。結果として、全教師がアラブ文化要素の授業への組み入れを肯定的に見ており、学習者のアラブ文化への興味は、アラビア語授業における学習意欲と主観的努力を促進する可能性があることなどが導き出された。3.アラブ諸国におけるアラビア語授業の分析21年度に行ったレバノンとチュニジアにおける海外調査での授業視察および資料収集の成果を視野に入れたアラブ諸国におけるアラビア語授業分析を進めた。4.本研究のまとめ21年度の研究成果も含めた、19年度~21年度にわたる本研究全体のまとめとして、5章からなる研究成果報告書を平成22年3月に刊行した。
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アラブ・イスラム研究 第8巻
ページ: 37-55
Proceedings of the 10th Edition Tunisia-Japan Symposium on Society, Sciences and Technology(TJASSST)2009 Hammamet, Tunisia 11-13 November 2009 10(in print)
Proceedings of the 9th Edition Tunisia-Japan Symposium on Society, Sciences and Technology(TJASSST)2008 El Kantaoui Forum Sousse Tunisia 10-11 November 2008 9
ページ: 113-118
『民族紛争の背景に関する地政学的研究 平成20年度報告書』大阪:大阪大学世界言語研究センター 第8巻
ページ: 183-197