研究課題/領域番号 |
19652062
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研究機関 | 中京女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
山下 巖 中京女子大学短期大学部, 准教授 (70442233)
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研究分担者 |
淺間 正通 静岡大学, 情報学部, 教授 (60262797)
前野 博 中京女子大学短期大学部, 助教 (00369597)
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キーワード | 国際補助語 / ステイクホルダー / 英語教育 / 多文化コミュニケーション / インターナショナルクラス / フィンランド研究 / フリントシステム / セミリンガル |
研究概要 |
平成19年度は、2カ年にわたる研究の初年度となることから、まずは研究の手始めとして公立学校インターナショナルクラスの実態解明をするために、全国でも初の導入校となった浜松市立高等学校において授業視察を実施するとともに、あわせて授業担当者や英語科主任、運営責任者たる校長からのヒアリングをも実施し問題点の洗い出しを行った。また並行して、本研究は未だ国内にあっては未開拓分野であることから、種々の参考事例を渉猟すべく文献探索研究に従事した。 加えて、海外での先行事例と具体的な展開研究への示唆を得るために、研究代表者である山下巖および研究分担者である淺間正通の2名は、フィンランド・タンペレ市にあるアムリ総合学校を視察し、教育制度設計、カリキュラム、使用教材、英語教授法等に関して、当該校学校長と英語教員へのインタビューを敢行した。本視察により、我が国の英語教育においては、異文化理解の基底をなす生活体験や現実感覚に依拠した実践的思考力や読解リテラシーの酒養と英語学習との有機的リンクを視野に入れた学校カリキュラム整備の遅れへの全般的対応が、急務となっていることが判明した。 これらの課題に関しては、我が国におけるスキル訓練偏重の英語教育を改めて見直し、グローバルな言語文化意識先鋭化の視点から具体的学習方略を改めて模索するとともに、次年度はその解明に向けて研究を深化させてゆきたい。またそれと並行して、国際補助語としての英語教育を正しく円滑に推進できるシステムの開発に従事してゆきたい。
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