• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

計量ベンチャー評価学の構築に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 19653021
研究機関横浜国立大学

研究代表者

秋山 太郎  横浜国立大学, 経済学部, 教授 (40167854)

研究分担者 永井 圭二  横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 教授 (50311866)
倉澤 資成  横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 教授 (40018057)
富浦 英一  横浜国立大学, 経済学部, 教授 (40273065)
キーワードベンチャー / イノベーション / R&D / 企業金融 / サバイバル分析
研究概要

(1)ベンチャー企業の評価モデルの構築のため、新たなサバイバル分析の手法の開発、およびサバイバル分析を用いた倒産の計量的実証研究を行った。計量的手法については、実時間の影響が分離可能な形でハザードレートに影響を与える場合について、Coxの比例ハザードモデルを拡張することができた。実証分析については、企業の倒産データを用いて、種々の要因が倒産に与える影響について分析を行った。実証分析の結果は、ほぼ経済理論的に予測されたものとなっているが、一部一致しないものある。この結果の解釈を行い、理論的な予測と一致しない結果が出た原因等について考察をし、説明変数の選択や推定するモデルの選択について考察を深めている過程にある。
(2)企業の成長に技術・研究開発が与える影響について、日本企業のミクロデータを用いて計量的実証研究を行った。本年度は、特に、企業成長のうち、企業の海外展開に焦点を当てた。具体的には、企業の輸出・海外直接投資・海外生産委託の選択行動が当該企業の生産性とどう関係しているか、企業の輸出するか否かについての判断が当該企業内部の研究開発費とどう関係しているかに関する分析結果をとりまとめた。この他、生産委託先の国内・海外の選択が企業の研究開発とどう関係しているかの分析も併せ行い結果の解釈を深めている過程にある。
(3)担保能力によって生じる資本市場の不完全性を導入したモデルにより、資本市場の不完全性により新たな技術の導が制約される問題を分析した。生産性と担保価値のトレードオフが生じ、新たな技術を持ったベンチャー企業の資金調達が抑制されるため、経済全体の生産性の低下、また経済全体の生産性を上昇させる技術であるにも関わらず個別企業にとってはProfitableにならないため、導入がなされないなどが生じることが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Foreign Outsourcing, Exporting, and FDI: A Productivity Comparison at the Firm Level,2007

    • 著者名/発表者名
      Eiichi Tomiura
    • 雑誌名

      Journal of International Economics 72

      ページ: 119-127

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effects of R&D and Networking on the Export Decision of Japanese Firm2007

    • 著者名/発表者名
      Eiichi Tomiura
    • 雑誌名

      Research Policy 36

      ページ: 758-767

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi