本年度実施した研究の主な成果は、(1)平成19年度実施のパイロット調査の報告書執筆、(2)平成19年度に申請・承認・受け取りを行った全国消費実態調査(2004年)のミクロデータを用いた集計表の作成、(3)アンケート本調査のためのサンプリングをはじめとする準備、の3点である。 (1)パイロット調査においては、有為抽出による標本であるという条件はあるものの、(a)一人暮らしの大学生の3割から4割近くが、親の銀行口座からの引き落としによって光熱費などを支払ってもらっている、(b)冷蔵庫やパソコンといった生活必需品は親のお金で購入し、デジタルカメラや携帯型音楽プレーヤーなどの贅沢品は自分のお金でまかなっている割合が高い、などの知見を得た。 (2)ミクロデータ集計表に関しては、今後の計量分析の基礎となるように、年間収入、世帯形態、世帯主年齢、地域によって全世帯をカテゴリーに区分し、薄型テレビ(プラズマ、液晶)などの所有状況の一覧表を作成した。引き続き、ミクロデータを利用するために、データ利用の申請を行い、承認を得た。 (3)山口地区在住の20歳以上70歳未満を対象として、系統抽出法により1000名を抽出する作業を行った。住民基本台帳の閲覧許可を山口市に申請、承認を受けての作業である。
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