研究課題/領域番号 |
19653046
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
杉山 あかし 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 准教授 (60222056)
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研究分担者 |
直野 章子 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 准教授 (10404013)
波潟 剛 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 准教授 (10432882)
神原 直幸 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (70255652)
森田 均 長崎県立大学, 国際情報学部, 教授 (30270151)
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キーワード | 内容分析 / メディア環境 / 戦争報道 / 原爆 / 記憶 / テレビ / 広島 / 長崎 |
研究概要 |
本研究の目的は、テレビ放送を個別の番組としてではなく、われわれが生きている環境を形作るものとして捉え、この環境の分析を行うことである。具体的主題は「戦争と原爆の記憶」である。わが国では例年、8月前半に第二次世界大戦関連の特集番組が多く組まれ、人々の戦争観の形成に大きく寄与している。8月1日〜15日の主要テレビ局の全番組(地上波アナログ放送)を録画した。本年度は研究計画2年目として、昨年に引き続きデータ収集を行なうと共に、内容分析方法の再検討と、それに基づく内容分析を行なった。 以下、行なった具体的作業について記す。 (1)【録画作業】本年度は東京・福岡・長崎の3地点に各2台の録画機(正録画機とバックアップ機)を設置し、15日間の録画作業を行なった。昨年は予期しなかったマシン・トラブルが多発し、完全なサンプルが取れたのは福岡のみであったが、本年は各地ともデータ収集に成功した。 (2)【データ編集】福岡収録ぶんにつき、収録した番組をデータベース化し、どの番組もすぐに参照し、分析作業を行なえるようなシステムを構築した。このシステムは同時に、行なった分析の結果を、そのままデータベースソフトに登録できるものである。 (3)【内容分析】昨年の作業を踏まえ、改良を加えた方法で、数量的内容分析を中心に若干の分析を行なった。 内容分析においては、数量的なカウントと意味的解読をどう結び付けるかが長年の課題であった。本研究ではカウンティングシートと録画画像ファイルへのリンクが緊密に構築されており、解釈作業を含んだ形で数量的分析が可能になった。
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