研究分担者 |
杉本 浩章 日本福祉大学, 社会福祉実習教育研究センター, センター指導講師 (50449469)
土屋 晶 日本福祉大学, 社会福祉実習教育研究センター, センター指導講師 (10460594)
岩崎 克司 日本福祉大学, 社会福祉実習教育研究センター, センター指導講師 (20460595)
岡部 真智子 日本福祉大学, 社会福祉実習教育研究センター, センター指導講師 (80460591)
駒田 雅己 日本福祉大学, 社会福祉実習教育研究センター, センター指導講師 (90460592)
|
研究概要 |
本研究の目的は、実習における利用者および実習生の個人情報が、教育機関と養成施設でどのように扱われているかの現状と課題を明らかにすることである。 本年度は、(1)実習施設における指導体制と個人情報の保護に対する取り組みの実態に視点をあて、実習施設対象のアンケート調査の結果を分析した。また、(2)研究会を開催し、保育及び看護の隣接領域の実習教育についてのレクチャーを受け、意見交換を行った。さらに(3)実習施設の実習指導者に対するヒアリング調査を実施し、2種類の「ガイドライン」に基づいた個人情報の取扱いの実態及び実習生への対応・指導に関する現状と課題について分析した。(3)については、まだ分析途中ではあるが、結果は以下の通りである。 1.実習施設における利用者や実習生の個人情報の取扱についての実態との関係性の把握について 現状では、利用者の個人情報に関しては、ガイドラインの作成及び研修・実習生のオリエンテーション等整備が進んでいるが、実習生の個人情報に関しての配慮は、十分ではないことが判った。また、(1)実習施設の特性,(2)実習指導体制,(3)実習指導方法,の3領域の関連についてχ2検定を行った結果、(2)において,実習指導者が無資格である場合や,SV実施体制がない場合は,実習生の利用者情報の閲覧等には制約が多いことが判明し、実習生の個人情報の適切な取扱いにおいては、実習施設のSV実施体制を含む実習指導体制が整備が必要であることが判った。 2.個人情報保護の取扱に関するガイドライン分析について (1)実習施設の種別により、該当するガイドラインが異なり、実習生の立場も分かれることがわかった。(2)それにより、実習生が利用者の個人情報を得る行為が、「従業員と同様の立場で収集し取扱う」ものか、「第三者の立場で情報を得る」ものなのかの2通りの考え方ができることが判った。 3.実習指導者からのヒアリング調査の実施→現在結果分析中である。
|