• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

精神障害者の訪問型個別就労支援のモデルプログラム開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19653058
研究機関九州産業大学

研究代表者

立石 宏昭  九州産業大学, 国際文化学部, 教授 (10352014)

キーワード社会福祉 / 障害者福祉 / 就労支援 / IPS / QOL / 人材育成 / 地域活動支援センター
研究概要

訪問型個別就労支援は,「個別職業紹介とサポートによる援助付き雇用プログラム(Individual Placement Support Program : IPS)」の考え方を導入しながら,チームアプローチによってケースの情報の共有度を格段に高め,医療保健分野からの包括的な支援を受ける方法である.これを実践するには,(1)事業所をアセスメントおよび就労準備の場に活用すること,(2)実践場面での多様な情報を獲得すること,(3)利用者の現実検討を促進すること,(4)事業所ニーズへの有用性を把握すること,(5)他機関との連携を日常化すること,(6)事業所の担当支援者があまり変化しないこと,(7)利用者の生活の場を訪問すること,(8)家族との関係を深めて連携する必要があることがわかった.
一方,IPSは、「包括型地域生活支援プログラム(Assertive Community Treatment : ACT)と統合することによりその効果が高まるが,地方小都市でこれらの組織化を図ることは容易ではない.そこで,地域活動支援センターや障害者就業・生活支援センターによって構成される訪問型個別就労支援チームに,訪問看護ステーションが加わって一体的に運営されるようになれば,医療・生活・就業の支援を包括した訪問型個別就労支援のシステムを体系化することが可能と考える.今後は,本研究で実践した支援者のように就労支援の人材確保を考えるのであれば,福祉専門職に限らず医療専門職を就労支援の担い手として育成することや,訪問看護の拡大業務として就労支援を導入するなど,新たな支援方法を検討する意義はあると考える.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 精神障害者の就労支援におけるQOLの変化-SF-36v2日本語版を用いて2009

    • 著者名/発表者名
      立石宏昭
    • 雑誌名

      厚生の指標(厚生統計協会) VOL.56 NO.11

      ページ: 17-21

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 精神障害者の訪問型個別就労支援プログラムのコンテクスト-グランデッド・セオリー・アプローチを用いて2009

    • 著者名/発表者名
      立石宏昭
    • 雑誌名

      研究紀要(日本福祉図書文献学会) 第8巻

      ページ: 65-78

    • 査読あり
  • [学会発表] IPSを参考にした訪問型個別就労支援チームの課題2010

    • 著者名/発表者名
      立石宏昭, 松為信雄
    • 学会等名
      日本リハビリテーション連携科学学会
    • 発表場所
      九州保健福祉大学(宮崎県)
    • 年月日
      2010-03-21

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi