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2007 年度 実績報告書

職業問題に関するラフ集合アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 19653062
研究機関首都大学東京

研究代表者

山下 利之  首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (90191288)

研究分担者 山際 勇一郎  首都大学東京, オープンユニバーシティ, 准教授 (00230342)
キーワードラフ集合 / 職業 / 意思決定 / 職業選択 / 質的比較分析 / ブール代数 / 心の硬さ / ソフトコンピューテヂィング
研究概要

就業は個人の人生にきわめて大きな意味を持つため,就業活動支援はきわめて重要である.そのための手法として,近年ソフトコンピューティングの一手法として注目されているラフ集合が有効であると思われる.そこで,本研究では,Z. Pawlak(1982,1991)の提唱したラフ集合の心理学における実用化を図るとともに,若年層の職業未決定問題,職業人生設計に関する問題,中高年中途離職者の再就職活動において硬さなどの心理的要因が及ぼす問題に関して,日本及び韓国において調査を行い,ラフ集合を用いて分析,考察することを目的とする.本年度は,ラフ集合のプログラムを実装し,データ分析に応用することを試み,また従来より筆者が行ってきた質的比較分析(プール代数分析)による手法とラフ集合による手法を比較するために,大学生の職業意識,職業人生設計などに関する質問紙調査データを質的比較分析とラフ集合アプローチの両者で分析を試みて比較考察を行った.現在,韓国における質問紙調査のために,以前の調査研究において共同研究を行ったことのある釜山の東義大学校(Dong-Eui University)劉亨淑(Hyung-Sook You)准教授の協力のもとに韓国語版作成を行っている.また,中高年齢者に関しても,過去に収拾した質問紙データを用いて,これまでの職業生活を支えてきた動機づけ,心の硬さ,再就職活動意識に関する関係について,ラフ集合による分析を進めている.今後は,本年度に得られた知見をもとにして,質問紙調査を日本と韓国に実施して,両国における職業問題を明らかにして,その心理的支援のあり方を探る予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Boolean analysis of vocational indecision-making2008

    • 著者名/発表者名
      Toshiyuki Yamashita
    • 雑誌名

      立教大学社会学部研究紀要 応用社会学研究 50

      ページ: 156-175

  • [学会発表] ラフ集合によるテレビCMの研究2008

    • 著者名/発表者名
      苅込憲司・山下利之
    • 学会等名
      第30回ファジィ・ワークショップ
    • 発表場所
      電気通信大学
    • 年月日
      2008-03-07

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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