• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

大学と保育機関の連携による子どもの総合的発達支援体制の構築に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 19653067
研究種目

萌芽研究

研究機関京都大学

研究代表者

遠藤 利彦  京都大学, 教育学研究科, 准教授 (90242106)

キーワード発達支援 / 保育支援 / 双方向的連携 / 大学院生 / 自律的研修の補助 / 理論実践型モデル / 観察 / 発達アセスメント
研究概要

本研究は、大学教員と大学院生が、特定保育所と提携し、子どもや保育活動の観察・アセスメントおよびそれについて話し合いを重ねる中で、どのような参入の仕方が、双方にとって最もメリットのあるものになり得登かを探索的に明らかにすることを目的とするものである。今年度は、京都市内の3保育所と連携関係を結び、それぞれに2名の大学院生が定期的に通い、観察および保育スタッフとの協議、発達心理学の基礎的レクチャー等を通した研修支援などを行い、保育所の様々な問題(例えば、保育スタッフ同士のコミュニケーションの不足、専門的知識・スキル養成機会の欠落、外部リソースとの連絡経路の未開拓など)を掘り起こすと同時に、それらに対するあり得べき対応策について保育スタッフ、大学教員、大学院生で総合的に検討を行った。また、これと同時並行的に、保育現場との実践的な連携を通して、大学院生が子どもの発達に関する認識をいかに変え得たか、また、研究テーマにその経験をどのように活かし得たかなどについて大学教員が大学院生に面接調査を実施し、発達心理学の種々の研究知見を保育実践に有効に生かすための専門的な眼識力が、こうした一連の活動を通して効率的に養われ得るとの予備的結果を得た。さらに、世界的に定評のあるDenham&Burton(2003)の子どもの社会情緒的発達の支援プログラムに関する国内外の研究や実践例を精査し、最新の知見や保育スキルを、具体的に保育現場のどのようなところにいかなる形で結びつけ得るかの検討会を継続的に行い、次年度以降の本格実施に向けて然るべき準備体制を築いた

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] アタッチメント理論の現在:特に臨床的問題との関わりにおいて2008

    • 著者名/発表者名
      遠藤 利彦
    • 雑誌名

      乳幼児医学・心理学研究 17

      ページ: 24-37

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 愛着理論の現在:無秩序・無方向型愛着を中心に2007

    • 著者名/発表者名
      遠藤 利彦
    • 雑誌名

      こころの科学 134

      ページ: 20-24

  • [雑誌論文] 自閉症児の発達を促す環境づくり2007

    • 著者名/発表者名
      遠藤 利彦・伊藤 匡
    • 雑誌名

      発達 112

      ページ: 77-88

  • [学会発表] 発達の予兆を読み・解く:社会的認知の定型・非定型発達とその発達支援をめぐって(シンポジウム)2008

    • 著者名/発表者名
      遠藤 利彦, 他4名
    • 学会等名
      日本発達心理学会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      2008-03-21
  • [図書] アタッチメントと臨床領域2007

    • 著者名/発表者名
      数井 みゆき・遠藤 利彦
    • 総ページ数
      303
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi