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2007 年度 実績報告書

教育病理現象の改善を目指すADOGの機能特性と背景要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19653070
研究機関九州大学

研究代表者

丸野 俊一  九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (30101009)

キーワードADOG(Academic delay of gratification) / 学習時間の配分 / メタ認知 / 知的資源の配分
研究概要

本年度の主な目的は二つであった。
第一は児童や生徒のADOG(Academic delay of gratification)を客観的に測定できる尺度を開発することであった。これについては、基本的な尺度を構成し、小学生や大学生を対象に、その尺度の妥当性を検証するデータ収集を行い、分析を行った。しかし、分析の結果、初期のADOG尺度には、時間的な要因や課題に取り組む価値観などの変数を組み込んでいなかっただけに、その尺度に生態学的妥当性の面で限界があることが判明した。そのために開発しつつあるADOG尺度の精度をさらに高めるための修正を行い、目下、データ収集を行っている所である。
第二はADOGの強さのレベルと学業場面での学習方略に対する認識や実際のパフォーマンスとの関連を、「動機づけ」「自己効力感」「メタ認知」「知的資源の利用」「心的時間の配分」などの観点から検討することであった。ADOGはオンゴーングでの「自分の学習状態に応じてその後の学習時間配分の仕方に重要な役割」を果たし、そこには自己の学習過程に対する省察的な思考(メタ認知)が密接に関連していることが分かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 学習目標や利用可能時間の違いに応じて子どもは学習活動をいかに調節するのか2007

    • 著者名/発表者名
      野上 俊一・丸野 俊一
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌 31(1)

      ページ: 87-96

    • 査読あり
  • [雑誌論文] メタ認知的制御としての学習時間の配分2007

    • 著者名/発表者名
      野上 俊一・丸野 俊一
    • 雑誌名

      心理学評論 50(3)

      ページ: 270-284

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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