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2008 年度 実績報告書

教育病理現象の改善を目指すADOGの機能特性と背景要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19653070
研究機関九州大学

研究代表者

丸野 俊一  九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (30101009)

キーワードADOG / 自己モニタリング / メタ認知 / 感情コントロール / 知的資源の配分
研究概要

本年度の主な目的は二つであった。
第一は児童や生徒のADOG(Academic delay of gratification)を客観的に測定できる尺度を開発し、その精緻化を行い、客観性の高いものに完成させることであった。これについては、ほぼ目的を達成することができた。
第二はADOGの強さのレベルと学業場面での学習方略に対する認識や実際のパフォーマンスとの関連を、「動機づけ」「自己効力感」「メタ認知」「知的資源の利用」「心的時間の配分」などの観点から検討し、学習過程の自己制御のどの側面にADOGの機能が密接に関係しているかを解明することであった。ADOGはオンゴーングでの「自分の学習状態に応じてその後の学習時間配分の仕方に重要な役割」を果たし、そこには自己の学習過程に対する省察的な思考(メタ認知)が密接に関連していること、またADOGの高い人ほど自己の能力と課題特性との関連を適切に把握し、予め立てた目標達成に向けて、最後まで自己調整を図る努力をし続けることが分かった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 心の働きを司る「核」としてのメタ認知研究-過去、現在、未来-2007

    • 著者名/発表者名
      丸 野 俊 一
    • 雑誌名

      心理学評論 50, 3

      ページ: 191-203

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 適応的なメタ認知をどう育むか2007

    • 著者名/発表者名
      丸 野 俊 一
    • 雑誌名

      心理学評論 50, 3

      ページ: 341-355

    • 査読あり
  • [図書] 「内なる目」としてのメタ認知 : 自分を自分で振り返る2008

    • 著者名/発表者名
      丸 野 俊 一
    • 総ページ数
      5-212
    • 出版者
      至文堂

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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