研究概要 |
1)高校、大学生の父親役割に関する意識調査 心理、教育学領域における先行研究をもとに,高校生、大学生を対象(各10名)にして,父親役割と母親役割に対する認識の違い,父親役割に関する社会的要因・心理的要因,家族観との関連性などに関しての予備調査(面直調査)を実施した。この予備調査の分析とこれまでの先行調査で使われてきた項目を基にして,質問紙調査の枠組みを決定した上で,項目を設定し,質問紙調査用紙を作成した。質問紙調査の項目は、(1)父親役割に対する認識(2)母親役割に対する認識(3)親との関係(4)親になることに対する意識(5)ジェンダー意識(6)対子ども自己効力感(7)これまでの子どもとのふれ合い体験や保育学習の履修の有無(8)属性:年齢,性別,家族構成,生育歴などで構成した。この質問紙調査用紙を用いて,2008年1月〜2月にかけて,公立高校3校・大学(教育学部)3校を対象にして,調査を実施した。結果は統計的手法で処理し(SPSS),分析・考察を進めた。 2)欧米の父親教育プログラムについての情報収集 欧米における父親教育プログラムについての情報収集をおこなった。アメリカのミネソタ州で開発され,実績のある「Dadsmakeadifference」という教育プログラムの教材(テキスト,ビデオ)を入手し,テキストの翻訳など,教材の内容の分析をおこなった。また,ミネソタ州のペアレンティング教育について,長い歴史を有しているプログラム「MELD」に関する情報収集もおこなった。
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