研究概要 |
1)高校・大学生の父親役割に関する意識調査結果の分析と成果の発表,高校生・大学生の父親役割認識および影響を与える社会的・心理的要因、家族観との関連性などに関しての質問紙調査((1)父親役割に対する認識(2)母親役割に対する認識(3)親との関係(4)親になることに対する意識(5)ジェンダー意識(6)対子ども自己効力感(7)これまでの子どもとのふれ合い体験や保育学習の履修の有無(8)属性:年齢、性別、家族構成、生育歴)を実施し、統計解析による分析をおこない、日本の若者の父親役割認識に影響を与える要因を明らかにした。この成果は、National council on Family Relations 70th Annual Conferenceにおいてポスター発表を行い、各国の関連領域の研究者と意見交換をおこない、高い評価を得た。 2)高校・大学生の父親役割を学ぶプログラムの開発,アメリカのミネソタ州で開発され、実績のある「Dad make a difference」(父親教育プログラム)の理論と実践に調査・分析を基に、日本における父親役割を学ぶプログラム(内容:(1)父親のイメージ分析 (2)子育てスキルの獲得 (3)法律から捉えた父親の責任 (4)父親のなるために必要な資質の考察)の枠組みを作成し、千葉県立高校の家庭科の授業において実施し、効果測定をおこなった。
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