研究課題/領域番号 |
19653102
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研究種目 |
萌芽研究
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
白石 大介 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (50154357)
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研究分担者 |
岩崎 久志 流通科学大学, サービス産業学部, 准教授 (40341010)
小谷 正登 関西学院大学, 教職教育研究センター, 准教授 (80368456)
藤村 真理子 武庫川女子大学, 教育研究所, 助手 (10411985)
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キーワード | 生活病理 / 生活臨床 / 臨床教育学 / 睡眠 / 食生活 / 運動・遊び / 生活者 |
研究概要 |
子どもにおける「生活病理」の悪循環が引き起こす具体的な問題と仮説の検証を実施している。ここで、子どもの「生活病理」となると考えられる問題を、箇条書的に例示する。1)睡眠問題→慢性的な睡眠不足・良質な睡眠から質の悪い睡眠→情緒不安定2)食生活の乱れ→崩食→高カロリーと現代型栄養失調→キレる、「いきなり型」非行3)運動不足→体力低下、新陳代謝の低下と低体温化、肥満、生活習慣病4)ストレス→ストレス過多(小学生64%、中学生69%)→免疫力低下→罹患傾向(注)ストレスに関する数字は、兵庫県の調査結果による(平成12年) 臨床教育学的な見地からこうした「生活病理」にメスを入れ、「生活臨床」でたて直すことが本研究の目的であり、その基礎的なデータを調査で求めるものである。「こころ」は見えないが「生活」は見える。その見える「生活」の「歪み」を是正すれば、問題行動も是正されるはずである。「人間の生活」を包括的にとらえ直し、「生活の処方箋」に基づいて「生活臨床」もしくは「生活療法」を実践すれば、新たなる問題解決方法論になるところに萌芽的な意味がある。 こうした考えに基づいて調査票を作成し、私立保育園9ケ所・幼稚園12ケ所、公立保育所23ケ所・幼稚園21ケ所に協力を依頼し、公立幼稚園2ケ所をのぞく全63園での保護者や保育者を対象とした調査を実施した。それぞれ配付数、有効回答数、有効回答率の順に、保護者6676、4168、62.4%、保育者765、590、77.1%となっており、目下分析・考察中である。 一年目の研究成果については、日本心理臨床学科会大会(つくば市・2008年9月)における自主シンポジウムや口頭発表などを予定している。
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