本研究の目的は、日本の大学教育において、各種発明創造技法を活用した教育カリキュラム蓬開発することにある。平成19年度の研究実績の概要は、以下のとおりである。 新潟大学農学部の「食肉の食感の評価測定法の研究」において、教材を作成し学習者中心の教授法およびTRIZを利用した検証授業を実施した(8月、12月、1月)。 上記検証授業の成果を踏まえ、農学部藤村忍准教授と新しい食感評価の測定法について、TRIZの技法を活用した検証研究を実施した。 日本の熟練技術の伝承法については、文献調査を行った上で、新潟県の「玉川堂」、「燕市磨き屋一番館」、「株式会社PRC」、岡山県の「安田工業株式会社」等を訪問し、ヒアリングを行った。 ドイツのマイスター制度について、ものつくり大学から関連情報を入手した。 フィンランドの技術教育については、フィンランド技術教育研究所長TAPANI KANANOJA氏と意見交換を行った。 中国のシンセン仮想大学パーク、韓国のソウル大学、SUNG KYUN KWAN大学、CHUNG NAM国立大学を訪問し、技術教育について聴取した。 上記研究成果について、日本知財学会第5回年次学術研究発表会で発表した。「欧米の熟練技術育成政策とわが国の徒弟制度、企業内教育の歴史」について、平成19年度第2回新潟大学社会連携フォーラム、新潟県中小企業家同友会「にいがたFESTA&JOBWY2007」、新潟社全交研修講座等において講演した。
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