研究課題/領域番号 |
19653105
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研究種目 |
萌芽研究
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
天岩 靜子 信州大学, 教育学部, 教授 (60060688)
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研究分担者 |
吉田 甫 立命館大学, 文学部, 教授 (80094085)
永松 裕希 信州大学, 教育学部, 教授 (60324216)
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キーワード | 学習困難 / 脳血流量 / NIRS / 国語 / 算数 / 教授方法 / 児童 |
研究概要 |
本研究は、非侵襲的な近赤外光イメージング装置(Near-Infrared Spectroscopy、NIRSと略す)による測定値を指標として、国語・算数に対して学習困難を示す児童を対象に、前頭前野の活性化をもたらす教授・支援方法の開発を試みる。 本年度は、対象児を選び出すために、小学校3年〜4年に在席する学習困難傾向のある児童および軽度発達障害児に対して、全般的な知的能力および基本的な国語・算数能力のレベルを個別に測定した。基本的な国語能力としては、ひらがなと漢字の認識、文章の音読と黙読、文章理解、ひらがなと漢字の書き等の課題、算数能力については、数の多少等の判断、数の順唱と逆唱、具体物を用いての加減算、数字を用いた加減算等について測定を行った。その結果、各能力レベルには大きな個人差があること、国語に比べて算数能力の低い者の多いことが示された。これらの測定と同時に、行動観察やインタビューを通して、ことばや数字が関わる遊びやゲームの中で、対象児が「好き」で、「楽しさ」「喜び」等のプラスの感情を持てる活動は何かを探った。 NIRSによる前頭前野血流量の測定を実施するための準備として、被験児に対して、頭部に装着する帽子状のホルダに慣れてもらう機会を設け、また、測定者が短時間で装着できるように訓練も行った。
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