研究課題/領域番号 |
19653119
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
安田 輝男 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (10320623)
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研究分担者 |
岡本 明 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (10341752)
長岡 英司 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (30227996)
生田目 美紀 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (20320624)
井上 征矢 筑波技術大学, 産業技術学部, 助教 (80389717)
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キーワード | 視覚障害 / 立体ポスター / 触って観る / 二科展 / デザイン / アート / 触覚情報 / 点字情報 |
研究概要 |
1.視覚に障害のある入が画像情報を取得する為の予備調査・知識としては、本学教員で、本研究者の一員でもある視覚に障害のある教員からの提案・アドバイス等を踏まえたものを仮説として進めた。 2.立体ポスターの原画にあたるポスターに関しては、本学デザイン学科の学生を指導して制作。二科展デザイン部へ応募して入選、準入選の成果を得た。 3.対象作品の画像情報取得をより効果的にする為のサポート情報として、それぞれの作品について点字情報(触覚情報)の作成を行った。 4.日本を代表する美術団体二科会が主催する二科展で、「触って観る」ポスター・アートコーナーが特設され、二科会デザイン部の会員の作品も立体化され、当展覧会での調査で100サンプル以上のデータを収集することができた。また、NHK、テレビ東京などの全国ネットのマスメディアをはじめてとして新聞や専門紙誌など多数の媒体が「触って観る」ポスター・アートコーナーを報道し、当試みは社会に広くアピールされ、社会貢献の意義からも資するところ大であった。 5.また、本学の視覚に障害のある学生を対象としての詳細な調査も行った。 6.二科展での話題・反響により、20年度の二科茨城支部展や茨城県主催の国民文化祭でも「触って観る」アートコーナー(県近代美術館)を特設することとなった。 7.以上の実績・成果を踏まえ、20年度には、さらに精度を高めた立体ポスターの制作と調査、そして有効なサポート情報としての音声情報(聴覚情報)の開発を進める予定である。
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