1.計算シミユレーションプログラムによる検討 前年度までに開発した計算シミュレーションプログラムを改良し、照射レーザーの幅、波長、濃縮カルシウム回収位置などのパラメータを自由に設定できるようにし、より実際の同位体分離において、有効な照射条件を検討した。 2.分離用光源の安定化 現在、840nm帯の半導体レーザー出力光から2倍高調波発生用の非線形光学結晶付リングキャビティによりカルシウムの共鳴線に同調する423nmの出力光がえられている。この光源の高出力化のため、テーパード増幅器を準備した。また、波長安定化、同調の高精度化のため、カルシウムのホローカソードランプを準備し、オプトガルバニック効果を利用して、波長の同調を容易にした。 3.本手法の評価 現状の技術では、濃縮カルシウム1gにつき、1千万円相当の価格とされているが、本手法によれば、数桁安価になると予想された。より実際的な性能評価は、さらなる実験的評価が必要である。
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