研究課題/領域番号 |
19654073
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
家森 俊彦 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40144315)
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研究分担者 |
田中 良和 摂南大学, 工学部, 非常勤講師 (00025420)
品川 裕之 独立行政法人情報通信研究機構, 電磁波計測研究センター, 主任研究員 (00262915)
齋藤 昭則 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教 (10311739)
能勢 正仁 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教 (90333559)
宇津木 充 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教 (10372559)
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キーワード | 微気圧変動 / 地磁気脈動 / 音波共鳴 / 重力波 / 微気圧計 / スマトラ地震 |
研究概要 |
当研究は、地震や火山噴火、台風など地球表面付近の現象が、それより上層の海洋、大気の運動を通して、電離圏や磁気圏に電磁気学的現象を発生させるメカニズムの理論的考察と、観測および数値シミュレーションによる検証を全体構想とする。本年度は、下記の成果が得られた。 1.平成18年夏から観測を開始した信楽での微気圧観測データと、阿蘇における地磁気観測データを統計的に解析することにより、理論的に予想されてきた3つの周波数帯に、気圧、磁場ともスペクトル密度ピークの存在を確認することができた。また、微気圧振動のピークは秋に明瞭に見られることがわかった。これまで理論的には重視されていなかった150秒前後の短い周期帯にスペクトルピークが比較的明瞭に現れることが新たに見いだされた。このピークは地磁気観測データにも見られる。 2.平成19年度は微気圧観測システムを4セット作成し、1セットはタイ・ピマーイ大気科学観測所に設置し、1セットはトルコ・イズニック観測所に設置した。これらのデータは、磁場観測データと共に準リアルタイムで京都大学に転送されている。他の2セットは、平成20年度にペルーおよびグルジアの地磁気観測所に設置して観測を開始する予定である。 3.2004年12月のスマトラ地震および2007年4月の三重県における地震発生時に観測された音波共鳴モードと考えられる震動は、地震発生後、数時間継続したので、その周波数およびパワー密度の時間変化を調べた。その結果、3つの主要な共鳴モードの周波数およびパワー密度共、複雑に変化することがわかった。
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