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2008 年度 実績報告書

ファラデー効果を利用する顕微キラルイメージング法の発明

研究課題

研究課題/領域番号 19655026
研究機関大阪大学

研究代表者

渡會 仁  大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30091771)

キーワードパルス磁場 / ファラデー効果 / 溶液磁化率 / ヴェルデ定数 / 希土類イオン / キラリティー
研究概要

ソフトマテリアルに対するパルス磁場の影響を包括的に、かつ詳細に把握するために、下記の研究を行った。
1)パルス磁場の発生法と発生装置の開発、製作を行った。特に、コンデンサーバンクの小型化を実現した。これにより、従来の約4分の1のサイズに小型化することができた。
2)小型のパルス磁場電源を用いて、約1msのパルス磁場を発生させることに成功した。このパルス電源を使用して、水溶液や有機溶媒のファラデー効果を測定して、それぞれのファラデー回転角を決定した。パルス磁場は、ファラデー効果のような応答速度の速い電子的過程を観察するのに適していることが実証された。
3)パルス磁場を利用するファラデーイメージングの装置を開発、製作し、その基本的な性能を、水、希土類イオン溶液、トルエンなどの単純な液体について評価した。その結果、芳香族化合物液体は大きな反磁性と紫外吸収性に基づく、大きな回転角を示すことが実験的に明らかとなった。
4)パルス磁場を用いるファラデー回転角の測定法を顕微系で行う装置を設計、製作した。この装置により、画像の取得も可能であることを確認した。
5)磁場の別の作用として、磁気力の微粒子におよぼす力学的効果を明らかにするために、磁気力の緩和時間測定法を考案した。この方法は、単一微粒子の磁化率と質量の同時測定に利用できることを実証した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Magnetic susceptibility measurement of single iron/cobalt carbonyl microcrystal by atmospheric magnetophoresis2008

    • 著者名/発表者名
      SUWA, Masayori, OSHINO, Yuichiro, WATARAI, Hitoshi, MORITA, Hiroshi, KASAI, Anzu, SUBRT, Jan
    • 雑誌名

      Sci. Technol. Adv. Mater 9

      ページ: 12417-12424

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Sensitive light-scattering detection-magnetophoretic accelerationmass analysis of single microparticles in an atmosphere.2008

    • 著者名/発表者名
      ARASE, Mariko, SUWA, Masayori, WATARAI, Hitoshi
    • 雑誌名

      Anal. Bioanal. Chem 39

      ページ: 701-707

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Magnetophoretic Evaluation of Interfacial Adsorption of Dysprosium(III)on a Single Microdroplet2008

    • 著者名/発表者名
      SUWA, Masayori, WATARAI, Hitoshi
    • 雑誌名

      Anal. Sci 24

      ページ: 133-137

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.chem.sci.osaka-u.ac.jp/lab/watarai/index.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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